パール(Paar)
友人が次々と恋人を見つけ
自分のカードの役を完成させてくれる運命の人を探すカードゲーム。『アンジェレイド』を一昨年発表した青い街が、今春のゲームマーケットで発表した作品である。タイトルはドイツ語で「恋人同士(ペア)」の意。次々とカップリングが進む中、最後まで独り者でいるのは焦る。
手番にはカードを引き、あと1枚あれば役が完成する組み合わせを出す(恋人募集)。役とは、同じマークの連番か、違うマークの同じ数字の4枚。連番は麻雀でいうところの両面、嵌張待ち状態で出せる。そのような組み合わせがなければ1枚捨てて次の人へ。
0と9はつながっているとみなす。ハート(愛情)の2か8で恋人募集
誰かがカードを出したとき、役が完成する1枚を出すと、ペア成立となってその2人は上がりとなる。めでたしめでたし。探しているカードを誰も持っていなければフラれたことになって、新しい手札で続行する。もちろん、1人で全部カードを揃えても上がることはできない。自分に足りない最後の1枚を出してくれるのは、ほかの人なのだ。
勝敗には上がり方しか明記されていないが、2人ずつ上がっていって、最後に残った1人ないし2人の負けとした。
最大人数の7人でプレイ。3人になるまでは早かったが、3人からが本番といった感じである。候補は2人しかいないため、恋人を募集しては誰も名乗り出ない(出れない)展開が延々と続く。カウンティング(「このカードはさっき捨てられたばかりだから誰ももっていない」)もできなくはないが、山札が2回ほどシャッフルされる頃には覚えていられなくなった。結局、ぽちょむきんすたーさんとシバタさんが男同士でカップルとなり、女性のケイコさんが独り残されて終了。何てことだ(笑)。
収束性はあまりよくないが、一種の協力ゲームなので終始和気あいあいとプレイできた。
Paar
杉岡一樹/青い街(2013年)
3~7人用/6歳以上/5~15分
青い街
第3回ドミニオン日本選手権、6月22日・23日
ボードゲームの日本語版を数多く手がけるホビージャパンは6月22日と23日、「ホビージャパンゲームフェスティバル2013」において、ドミニオン日本選手権を行う。参加費1000円、参加者定員256名、受付は5月9日12時より。
優勝者が世界選手権に参戦し、ドイツでの第1回大会、アメリカでの第2回大会ともに優勝を収めている大会。今年も優勝者は世界選手権(8月15日~18日、アメリカ・ジェンコンにて)への参加出場権と、旅費補助10万円の副賞が与えられる。
22日の予選は基本セットと最新の拡張セット『暗黒時代』のみで4ゲーム、23日の決勝は全ての拡張セットで5ゲーム行われる。
「ホビージャパンゲームフェスティバル2013」は3年連続となる開催で、ほかに『世界の七不思議』日本選手権や新作体験、物販などが行われる。大会に参加しない場合は入場無料で楽しむことができる。
・ホビージャパンゲームフェスティバル2013