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『スマッシュアップ』日本語版、4月13日発売

スマッシュアップ日本語版アークライトは4月13日、「シャッフル構築型」のカードゲーム『スマッシュアップ(Smash Up)』日本語版を発売する。2~4人用、12歳以上、45分、3,360円。

オリジナルは『サンダーストーン』のAEG社(アメリカ)が昨年発売した作品。ゾンビや宇宙人、魔術師やロボットなどさまざまな陣営が入り乱れるハチャメチャな世界観の中で、世界征服を企む秘密結社のボスとなって覇権を争う。

8種類各20枚の陣営デッキがあり、その中から2つの陣営を選んでシャッフルし、合計40枚のデッキを作る。これが「シャッフル構築型(shufflebuilding)」だ。直接攻撃系、手札調整系など、陣営によって能力に特徴があり、その組み合わせによって創造的なプレイができる。

ゲームは「秘密基地」をみんなで攻撃して陥落させ、陥落時の戦果に応じて勝利点が分配される。ほかのプレイヤーと協力したり出し抜きあったりしながら勝利点を稼ごう。

アークライトゲームズ:スマッシュアップ 完全日本語版

スマッシュアップ日本語版(コンポーネント)

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ラブレター(Love Letter)

お姫様持ってたら負けた

封筒に入った16枚のカードと4枚のチップ。500円で販売された国産カードゲームが、2012年の日本ボードゲーム大賞に選ばれた。昨年の春のゲームマーケットで発表され、秋にはアメリカのAEG社が英語版を発売。複雑化する新作の中で、これだけシンプルなゲームに人気が集まるのはすごいことである。

ゲームの目的は、小さな王国に住むお姫様か、その側近に恋文を渡すこと。最後に最もランクの高いカードをもっている人が勝つが、お互いの正体が分からない。

ラブレター

カードは1の兵士から8の姫まで8種類あり、各自1枚ずつもってスタートする。自分の番には、山札から1枚引いて、1枚をプレイ。カードには次のような効果があり、強いカードほど脱落するリスクが高い。

  1. 兵士:ほかの1人の手札が何かを言って、当たっていたら脱落させる(強いカードほど推理されやすいので、脱落の危険がある):5枚
  2. 道化:ほかの1人の手札を見る(偵察に):2枚
  3. 騎士:ほかの1人と手札の強さを比べ、弱いほうが脱落する(自分が脱落することも):2枚
  4. 僧侶:1周の間、カードの効果を受けない(強いカードを守ろう):2枚
  5. 魔術師:自分かほかの1人の手札を捨てて引き直す(自分の弱いカード、他人の強いカードを交換しよう):2枚
  6. 将軍:ほかの1人と手札を交換する(お互い正体が分かってしまうので注意):1枚
  7. 大臣:効果なし。ただし山札から5以上のカードを引くと脱落してしまう:1枚
  8. 姫:プレイできない。魔術師などで強制的に出させられたら脱落してしまう:1枚

最後は強いカードをもっている人が勝つわけだから、2枚のうち弱いほうをプレイして、強いほうを手札に残すのが基本となる。弱いカードはお互いの正体を絞りこませる効果があり、推理の面白さがある。とはいえ引き運もあって盛り上がりどころも十分。

ゲームは山札がなくなるか、1人以外全員が脱落したら終了。前者は残っている人が手札を公開して、一番強かった人の勝利。後者は生き残った人の勝利。1ゲームが数分で終わるので、チップを使って先に2~3勝という選択ルールを用いてもよい。

手札が1枚といえば『クク』があるが、ギャンブルではなく推理の要素を加え、複数のカードが織りなすさまざまな展開が楽しめる傑作。

Love Letter
カナイセイジ/カナイ製作所(2012年)
2~4人用/5分
ゲームストア・バネスト:ラブレター