ドッカー/ドック作業員(Docker)
上、上、前、下・・・・・・1つ足りない
狭い敷地内でコンテナを移動して、ほかのコンテナを動けなくさせるゲーム。2008年に『オンバ(Omba)』というテーマのないゲームとしてドイツで発売されたが、その4年後に、波止場を舞台にしてフランスから再販された。小箱になったので価格も安価である。
自分の番にはサイコロを振って、自分のコンテナを波止場に入れる。すでに波止場にあれば、移動することもできる。ただし、上にほかのコンテナがあると封鎖されて動かせない。手持ちのコンテナが全て動かせなくなったら脱落で、最後まで残った=動かせるコンテナがあった人の勝ち。
ポイントは、コンテナを移動させるとき水平方向だけでなく垂直方向にもサイコロの目を使うこと。横、上、上、前というようにして、ほかのコンテナの上に乗る。サイコロの目が足りなくて上げきれない、または下げきれないと、そのコンテナは移動できないことになる。サイコロの目を昇降に使うというのが新鮮である。
入口の前にうずたかく積まれたコンテナ。こうなると入れるだけで一苦労である。これで早々に脱落。その後、追うか、追われるか、乗るか、乗られるかで混戦模様だったが、長女が最後まで生き残って優勝。
サイコロ運もあるが、今、どのコンテナをどこに動かしておけば生き残りやすいかを考えるとなかなか深い。
Docker
R.ヴィティヒ、H.ドルーデ、I.アルトホファー/ジャクトアレア(2012年)
2~4人用/8歳以上/15分
ヴァーサス(Versus)
ニセエスパーは誰だ
2人が回す振り子を見て、どちらがエスパーで、どちらが偽者かを当てるゲーム。試験管を使ったゲーム『テストチューブ』を制作したキャラメルゲームズの、ゲームマーケット2013春の新作である。
ゲームのテーマは、ダウジングである。占いというか超能力というかは人それぞれのようだが、質問を聞いて手にもった振り子が、右回りならイエス、左回りならノーと解釈する。
ダウジング(Dowsing)を辞書で引くと、「水脈占い」とか「占杖」と載っています。
棒状の杖を持って地下の水脈を探し出す占いの一種と考えられていたからです。
現在では、地下水脈のほかに、自分の知りたい情報を得る方法として様々な方面に利用されています。(日本ダウザー協会)
キャラメルゲームズのツイートによれば、エスパーを養成するツールとして開発が始まったというが、もちろん、エスパーでなくてもアクションゲームとして楽しめる。入っている振り子は、実際のダウジングで使うものだという。
あやしげな動き。どちらが偽者?
ランダムに選ばれた2人が、どちらかがエスパー、どちらかが詐欺師になる。そしてエスパーのみ、振り子をどのように(右回りか、左回りか、揺れか)動かせばよいか指示される。詐欺師の方は、エスパーの動かし方を見て真似をしなければならない。2人が一斉に振り子を振り始める。残りの人(物理学者)は、どちらが詐欺師か当てられれば勝ち。間違えば、エスパー+詐欺師チームの勝ちだ。
エスパーと詐欺師は、できるだけ紛らわしくして、詐欺師が先に動いてエスパーが真似をしているかのように見せかける。しかし、正しい動きはエスパーしか知らないわけで、じわじわ動かしながら詐欺師に動きを伝えなければならない。その辺りのテクニックが難しい。
tomokさんとうーさんがペア。うーさんが先に動き始めたように見えたが、明確な動きではない。そのうちtomokさんが明確に揺れの動きを示した。これは皆が見抜いたようで、うーさんに詐欺師の判定。当たっていたので物理学者チームの勝ち。周囲を欺く華麗なテクニックを身につけたいところだが、繰り返し遊んでいると実に怪しい。
Versus
作者不明/キャラメルゲームズ(2013年)
3~5人/7歳以上/3~5分