キテレツ カップリングパーティ(Speed Dating)
ダメな大人に神降臨
カード3枚で作ったキャラクターに、ぴったりの異性をマッチさせるフランスのパーティーゲーム。日本語版が今月21日に発売になった。男性カード181枚、女性カード181枚に、これでもかというくらいユニークな性格が書いてある。日本語版にあたりローカライズしたと思われるものもあって、眺めているだけで飽きない。
男性カードは「困ったときはネコ型ロボットが助けてくれる。」「カレーは飲み物です。」「巨乳は嫌い。」「妻がいるが、それは等身大の美少女フィギュア。」など、女性カードは「「こりん星」から歩いてやってきた。」「収入の半分はペットの食費で消える。」「口癖が「ごめんなさい」なの。ごめんなさい。」「父親が将軍様。兄は大佐殿。」など。1人(親)が、男性か女性どちらでもよいので、3枚組み合わせてターゲットを決める。
ほかの人はその3枚を見て、異性のカード3枚を出してアピールする。ただ出すだけではなく、その性格にはこれがぴったりというようなプレゼンをしたほうがよい。手番の順はなく、思いついた順に。つまり大喜利系である。
ただし、誰が一番面白かったかではなく、あくまでターゲットにマッチしているかどうかが問題だ。全員のプレゼンが終わったら、親は一番ピッタリな異性をプレゼンしたと思う人を、ほかの人は親が選ぶと思う人を一斉に指差す。親に選んでもらえた人、親が選ぶ人を当てた人はそれぞれ1点獲得。これをプレイヤー人数行って、得点の多い人が勝つ。
7人で一時間弱。1枚1枚対応させてきっちり対応していく人と、3枚ともインパクトのあるキャラクターで圧倒する人に分かれた。きっちり対応させたつもりでも、審判は親である。親のツボにはまるようなポイントを読んでプレゼンできるかがカギとなった。大喜利系ゆえ得意不得意の差は大きいが、ギャンブルまみれで無一文とか、ダメな感じのキャラクターが次々と現れるのが笑えた。
Speed Dating
B.フェイドゥッティ、N.グランペリン/ルテイア(2012年)・アークライト(2013年)
3~6人用/14歳以上/40分
アエラにボードゲーム記事
朝日新聞出版の週刊誌『AERA(2013年9月16日号)』に、ボードゲーム記事が掲載された。
「スマホ疲れか非電源系 ボードゲームの愉悦」という見出しでボードゲームのファンが増えているという内容。『どうぶつしょうぎ』50万セット超、『会話型心理ゲーム人狼』が発売1ヶ月余りで1万3000セット売れているという。
続いて登場するのは「ボードゲームカフェ渋谷」の様子。年中無休で、平日夜と日曜昼夜にイベントが開催されている。取材日には『バウザック』が遊ばれており、参加者の女性はボードゲームが婚活パーティーでも使われていると話す。
最後に登場したのは会社員兼DJのムードマンさん。非電源系の静かなブームの背景としてスマホ疲れがあるとし、ボードゲームのメリットとして勝つチャンスの均等性、開発費の安さゆえの作家性を挙げ、『むかつく友達、行きたくないパーティー』を絶賛している。
『バウザック』はメビウスゲームズが取り扱っているが現在品切れ中。『むかつく友達、行きたくないパーティー』もゲームストア・バネストが取り扱っているが品切れとなっている。
・dot.:スマホ疲れでボードゲーム人気?「むかつく友達」ゲームも
・朝日新聞出版:AERA 2013年9月16日号