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ニュルンベルク’14新作情報:コスモス

コスモス社はファミリー向けにたくさんのリリースを予定しています。
北風北風(Norderwind)
K.トイバー作、2~4人用、10歳以上、45分。
『カタンの開拓者たち』の作者による久々の新作。街は海賊の攻撃に苦しめられていました。プレイヤーは自由交易船を率いて街を助けに行きます。食料などの品物を街に届け、道中で出くわす海賊たちと戦います。大砲がなければ戦いは不利ですが、高価です。戦いに勝てば、船の装備を増やし、船員を増強できるでしょう。交易と戦闘の両方で手柄をたてた人が勝者です。

ナマケモノナマケモノ(Faulpelz)
R.ドーン作、2~4人用、8歳以上、30分。
ナマケモノ、カバ、ライオン、パンダたちが集められるのを待っています。動物によって得点が異なり、カードごとにどの動物を集めたいか決めます。取ることができるのは誰も選ばなかったものだけですので、ほかの人が選ばなさそうなものを読む必要があります。得点の高いナマケモノを集めた人が勝ちます。

アンドールの伝説:新たな勇者アンドールの伝説:新たな勇者(Die Legenden von Andor – Neue Helden)
M.メンツェル作、2~6人用、10歳以上、60~90分。
昨年のドイツ年間エキスパートゲーム大賞受賞作で日本語版も発売されているファンタジーアドベンチャーゲームが、6人まで遊べるようになります。4人の勇者が入っており、好きなものを選んで加えます。基本セットと、すでに発売されている拡張セット『星の盾』に加える事ができます。4人以下でプレイする場合でも、この拡張セットの中から選んで違った展開を楽しむことができます。

ディメンジョンディメンジョン(Dimension)
L.ルショー作、1~4人用、8歳以上、30分。
『ウルル』に続いて2作目となるデンマーク人デザイナーの作品。ボールを組み合わせるパズルゲームです。毎ラウンド6つの課題が出され、その課題に沿ってボールを上、下、横に組み合わせます。ある色とある色が隣接してはいけないなどといったルールがあり、容易ではありません。早さだけでなく、より条件をたくさん達成した人が勝ちます。

むかつく袋むかつく袋(Blöder Sack)
R.ツァ・リンデ作、2~4人用、8歳以上、25分。
5つの袋をサイコロで奪い合うダイスゲーム。袋ごとにサイコロで最多数を取った人が獲得できます。しかし袋は早く取られてしまうこともあります。思い切りの良さとサイコロ運で高い袋を狙いましょう。ほかのプレイヤーに盗まれないように気をつけて。S.ドラと組むことが多いリンデがソロで発表するのは11年ぶりとなります。

ガーデンズガーデンズ(Gardens)
P.リストセラ作、2~4人用、8歳以上、45分。
『1、2、3で見つけてね!』の作者であるスペイン人デザイナーの作品。2008年に『フラワーズ』というタイトルで発表されていたものがメジャーデビューしました。同じ畑をみんなで耕し、花を植えます。タイルを置くにつれて畑が広がり、より多くの区画に花を植えられるようになります。2人の庭師を使って、好きな花を上手に植え、畑の陣取りを制した人が勝ちます。

笑ってはいけない笑ってはいけない:うんち屋(NichtLustig – Fäkalini)
M.リーネック作、2~4人用、10歳以上、20分。
ドイツのアニメを元にしたゲームシリーズの新作。うんち屋とは、熟練のトイレ配管工であり、魔術師でもあります。トイレのつまりを直した後に、お客さんに手品を披露します。サイコロを振って、ひどいタイルを押し付け、よいタイルを取り合います。

稲妻のもの稲妻のもの(Blitzdings)
A.インズ作、3~6人用、10歳以上、20分。
『ジャングルスピード』系のリアクションゲーム。順番にカードをめくっていって、ほかの誰かと同じシンボルだったら、相手のカードに書かれたお題をすばやく言います。「スポーツ」と書かれていたらサッカー、「乗り物」と書かれていたら鉄道などと言わなければなりません。2010年に『アノミア(Anomia)』というタイトルで発売されたゲームのドイツ語版です。

アイ・ノウアイ・ノウ(Eye Know)
P.ベルトン&G.シンクレア作、2~8人用、12歳以上、45分。
政治家、名所、動物、ブランドなどの写真カードを選んで、その写真に関連したトリビアクイズに答えます。イエス・ノー、選択式、フリー回答が選べ、正解したときにもらえるポーカーチップが異なります。また、回答権を競りにかけてほかのプレイヤーに渡すこともできます。iPhoneアプリを使うこともでき、写真を見分けるのに要した時間によってもらえるチップが変わります。2007年に同じタイトルで発売され、メンサ賞にも選ばれた作品のドイツ語版です。
このほかにドイツのテレビ番組『クレイジーキャット』をもとにしたミニゲームが5タイトル発売されます。

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日経流通新聞でゴキブリゲーム特集

1月13日発行の日経流通新聞(日経MJ)に、ボードゲームの記事「ゴキブリ、ゲームで繁殖」が掲載された。『ごきぶりポーカー』を『ごきぶりキッチン』を中心に、子供たちにウケている様子が報じられている。
日経流通新聞でボードゲームが取り上げられるのは、2007年の「波瀾盤上ボードゲーム」以来7年ぶり。前回は輸入ゲームを楽しむ人が増えているという記事だったが、今回はゴキブリをテーマにした作品に絞り込んだ。

昆虫の「嫌われ者」代表格、ゴキブリがテーブルゲームの題材として人気だ。ドイツ生まれの商品が続々と日本で「繁殖」。ボードゲームでは実物さながらのリアルな動きを見せる玩具が、とりわけ子供に受けている。カードゲームでは駆け引きの妙が支持されている。

記事は、東京・昭島の「親と子の自由空間ほっと」で『ごきぶりキッチン』を遊ぶ様子から始まる。ドライマギア社のごきぶりシリーズが次々と日本に輸入されていることに触れ、その元祖として『ごきぶりポーカー』を紹介。東京・高円寺のボードゲーム専門店すごろくやで記者が実際に遊んでみているほか、ゲームをチャート式で説明する。
日本ではまず取り上げられないゴキブリが、ドイツでゲームの題材になる疑問について、草場純氏や能勢良太氏がコメントしている。当サイトの管理人も、関連するコメントが掲載された。
ボードゲーム、ドイツゲームという大枠から踏み込んで、テーマを絞った記事が掲載されたことは、ボードゲームの認知度が以前よりも高まっていると見ることもできるだろう。