シュピール’14新作情報:コスモス
★アンドールの伝説:北へ(Die Legenden von Andor: Die Reise in den Norden)
M.メンツェル作、2-4人用、10歳以上、120-240分。
『アンドールの伝説』の2番目の拡張セットで、大箱入りです。プレイするためには基本セットが必要です。英雄たちは古い船に乗り、北へ向かって危険な航海を行います。未知の島に行き、海の怪物から海岸を守ります。さらに常に激しい嵐と、海の力が襲いかかります。両面刷りのゲームボード、28体のフィギュア、船が入っています。
★カタンの開拓者たち:古代エジプト(Die Siedler von Catan – Das alte Ägypten)
K.トイバー作、3-4人用、10歳以上、90分。
昨年の『冒険者と海賊』に続いて2年連続のカタンシリーズリリースです。基本セットなしに単独でプレイすることができます。ファラオの時代に、牛車を使って資源を運び、開拓地や神殿の街を作ります。「神の力」というルールでは、新しい資源が登場し、大きなピラミッドを作ります。
★狩人と斥候(Jäger und Späher)
G.ヘヒト作、2人用、10歳以上。
石器時代の部族を率いて勢力争いを繰り広げます。さまざまなキャラクターをカードプレイし、部族を発展させます。狩人を使って食料や皮革を手に入れれば、部族の飢えを凌げるでしょう。斥候を使って資源を手に入れれば、価値あるものを生産することができます。
★キングスポート・フェスティバル(Kingsport Festival)
A.チャルヴェジオ、G.サントピエトロ作、3-5人用、13歳以上、90分。
ラヴクラフトのクトゥルフ神話小説『祝宴(1923)』に基づくボードゲームで、ストラテリブリ社(イタリア)が制作した作品のドイツ語版です。カルト教団の一員となり、キングスポートの街に強大な力を呼び込みます。そのために呪文や建物などの効果を使って力をため、イベントなどを起こしていきます。
★街コロ(Machi Koro)
菅沼正夫作、2-4人用、8歳以上、30分。
日本初のダイスゲームのドイツ語版。さまざまな効果を持った建物を購入し、サイコロでさらに収入を増していきます。どの建物を選択するか、サイコロをいくつ振るかによって街のかたちが変わっていきます。
TGiWレビュー:街コロ
★7ステップス(7 Steps)
M.キースリング、R.シュタウペ作、2-4人用、10歳以上。
7つのフィールド、7つの色、7つのコマで争うアブストラクトゲーム。毎ラウンド7つのコマをもち、ボード上に積み重ねていきます。置いたマスにあるコマの高さによって得点が入りますが、高さは7つまでという制限があります。上手にコマを配置し、いろいろな特別チップをうまく使った人が勝者です。
フリッツ&ミーツ(Flizz & Miez)
追いかけられる焦り
タイルを素早く並べてレーシングカーを進めるボードゲーム。2014年のドイツ年間キッズゲーム大賞にノミネートされた。デザイナーはルックアウトシュピーレの社長であるH.ギルケ氏と、イラストレーターのK.フランツ、『アグリコラ』のカードデッキに携わったD.ユーの共同作品で、カレラ・テーブルトップゲームズというレーベルで発売された。
カレラ・テーブルトップゲームズは、オーストリアの玩具・ゲームメーカーのシュタードルバウアー社が新たに立ち上げたレーベルで、スロットカーのカレラ(Carrera)をテーマにしたボードゲームを3タイトル発表している。
このゲームは、スロットカーをネコが追いかけるという異色のレースゲームとなっている。ネコが後ろから追いかけてくる緊張に負けないで、冷静にタイルの色を合わせることができるだろうか?
レーサー役、ネコ役、審判役、移動役を交替でプレイする。合図と同時に、レーサー役は色が合うタイルを探し、1枚見つけるたびに「ブーン!」という。ネコ役はひたすらサイコロを振り、ネコの目が出るたびに「ニャー!」という。移動役はこの「ブーン!」「ニャー!」を聞いて、それぞれレーシングカーとネコを進める。ネコが追いついたら手番終了。審判役は微妙なタイミングでどちらが早かったか判定する。
レーシングカーがネコに捕まるか、10マス進んだら交替で、役を1人ずつずらして次の手番。これを繰り返してコースを先に1周した人の勝利だ。
大人ルールではボード裏面を使い、レーシングカーがジャンプ台やループのところに差し掛かったら「ブーン!」ではなくて別の効果音を言わなければいけない。またタイヤの色も揃えなければならず、ネコに捕まりやすいようになっている。
3人プレイで20分ほど。「ブーン!」「ニャー!」「ブーン!」「ニャー!」「ニャー!」「はいアウトー!」1マスか2マス進めればいいほう。焦っているため、障害物でもつい「ブーン!」といって即アウトなんてことも。最初は焦りすぎて全然進めなかったが、次第に冷静さを取り戻して最下位から追い上げる。しかし時すでに遅し、ふうかさんがぶっちぎりで1位。
タイル探しの慌ただしさに加えて、席替えのときに移動していたので結構息が切れた。スポーティーなゲームである。
Flizz & Miez
H.ギルケ、K.フランツ、D.ユー/カレラ・テーブルトップゲームズ(2014年)
2~4人用/5歳以上/15分
・すごろくや:フリッツ&ミーツ / Flizz & Meiz