マスクメン(Maskmen)
強さ未確定のレスラーたち
カードの強弱がだんだん決まってくる大富豪系のカードゲーム。ゲームマーケット2014春にオインクゲームズが発売した。手札のレスラーが強くなるように、場をコントロールしよう。
6人の新人レスラーをどんどん売り込んで、手札を早くなくした人が勝つ。最初の人は1枚、レスラーカードを出す。次の人は2枚、別のレスラーカードを出す。3番目の人はあれば3枚、さらに別のレスラーカードを出す。出せない、あるいは出したくないときはパス。
このとき、最初に出されたレスラー<2枚のレスラー<3枚のレスラーというように、強さの序列ができあがっていく。序列は独特なかたちのマーカーを並べて表す。このゲームの特徴である、強弱の確定システムだ。
一度には3枚までしか出せないので、3枚出たところでラウンド終了。最後まで残った人が、残った手札から次のカードを出していく。このとき、確定した強弱は引き継がれており、序列が強いカードは+1枚でなくとも出せるようになる。例えばピンクのレスラーより灰色のレスラーが強ければ、灰色のレスラーはピンクのレスラーと同じ枚数で出してよい。序列が上になるほど、切り札化してくる。
未登場のレスラーが次のラウンドで出された場合、前の序列とは別に序列ができあがる(マーカーが2列になる)。これは、前のラウンドに出ていたレスラーとの強弱が未確定であることを表す。やがて、前のラウンドで出たレスラーが+1枚というかたちで出されると、前の序列と新しい序列がどこかでつながることになる。こうしていずれは、最強のレスラーが誰か決まっていくというわけだ。序列を組むのはちょっとややこしいが、トーナメントのようで面白い。
3人で20分ほど。最初は序列の組み方がうまく飲み込めなかったが、ラウンドをまたいで組んでいくことが分かると理解できた。そうなると、強いカードを温存しておいて、後半に畳み掛けて上がるという大富豪の醍醐味が楽しめる。自分が枚数を多くもっているレスラーを強いカードに仕立てあげたいところだが、ほかのプレイヤーとの絡みがあって容易でない。ほかのプレイヤーからの棚からぼた餅でいきなり最強になったり、逆に最弱になったりすることもあった。そんなドラマも起こりつつ、手札を眺めて作戦を練るテクニカルなゲームだ。
マスクメン
佐々木隼・新澤大樹/オインクゲームズ(2014年)
2~6人用/9歳以上/20分
オインクゲームズ:マスクメン
ボードゲーム印刷の「世界印刷」スタート
コザイクとタンサンアンドカンパニーは6月6日、ボードゲームの印刷を請け負うサービス「世界印刷」をスタートした。ボードやカード、ボックスのPDFファイルを送るだけで、香港・上海の印刷会社と交渉・輸入・海外送金などの手続きをすべて行い、高品質な印刷物が調達できる。
『ゴーストハンター13タイルゲーム』(3800円)『ヒットマンガ』(1800円)で培ったノウハウを活かして安価で高品質な印刷を実現。ヨーロッパやアメリカの大手出版社の作品を数多く印刷しているプライムライン社(香港)、マギクラフト社(上海)の協力を得ており、箱やカードのエンボス加工からシュリンク包装まで基本料金に含まれる。
また、数多くの作品を手がけているタンサンアンドカンパニーがグラフィックデザイン、イラストレーション、ロゴ製作、入稿用データ作成なども必要に応じて手伝ってくれる。
発注個数は500セットから受け付ける。見積もりや問い合わせは下記ホームページにて。
・世界印刷