イタリア年間ゲーム大賞2014に『星の王子さま』
イタリア年間ゲーム大賞(Gioco dell’Anno)選考委員会は今月8日、今年の大賞作品を発表した。1ヶ月間にわたる審査とルッカでの最終会議の結果、フランスのボードゲーム『星の王子さま』が対象に選ばれた。
毎年10月末に行われるルッカ・ゲーム&コミック祭(Lucca Comics & Games)に合わせて昨年から制定されたゲーム賞。ボードゲーム部門とRPG部門があり、ジャーナリスト、ウェブサイト運営者、ゲーム祭スタッフなどが審査員を務めている。
第1回の昨年はイタリア人の作品『アウグストゥス(Augustus)』が選ばれたが、今年はフランスの作品が選ばれた。ノミネートも、ドイツとアメリカの作品が占めており、イタリア人の作品は含まれていない。イタリアには優れたデザイナー、出版社が多くいるだけにこの賞での活躍が望まれる。
【イタリア年間ゲーム大賞2014】
大賞:星の王子さま(Il Piccolo Principe)
ファイナリスト:カルカソンヌ南海(Carcassonne Mari del Sud)、ラ・ボカ(La Boca)、八分帝国(Otto Minuti per un Impero)
・Assegnato il Gioco dell’Anno e Gioco di Rruolo Dell’Anno 2014
ムードX(Mood X)
怒るかと思ったら・・・
絵の中のキャラクターに実在の人物を当てはめて、その感情を当てるコミュニケーションゲーム。イタリア人のデザインを中国の出版社が製品化し、シュピールに出展した。
カードをめくると、『ディクシット』のようなファンタジックなイラストが描いてあり、そこに何人かのキャラクターがいる。魔法使いだったり、船乗りだったり。
これらのキャラクターのうち親はどれかを1人が指定し、もう1人が残りのキャラクターが誰かをいう。芸能人でもいいし、歴史上の人物でもいいし、そのメンバーが知っている人(プレイヤーのうち誰か)でもいい。そしてもう1人がそのキャラクターのセリフをアドリブで考える。
親は円盤を見て、そのシチュエーションでどんな感情になるかを選ぶ。頭にきた、がっかりした、悲しい、嬉しいなど8択。ほかのプレイヤーも同じ円盤を持っており、親がどの感情を選びそうか予想する。円盤を公開して、親と同じか近い感情を選んだ人が得点。親も同じ得点を獲得し、コマを進める。こうしてゴールに先についた人の勝ち。
4人プレイで30分。超内輪ネタで盛り上がったので、その展開については省略させて頂くが、笑いの絶えないゲームだった。
Mood X
M.チアッチエラ、B.D.イノチェンティ/プランプレイ(2014年)
4~8人用/8歳以上/20分
国内未発売