ブラック・アイライン2014(Black Eyeline 2014)
隠し切れない個性
「世間を騒がせた五人衆が一致団結する協力ゲーム」。裏になっているキーワードカードを交換していって、それぞれ対応する人物のところに置ければ全員の勝利となる。各自がもっている特殊能力をうまく生かして、情報を共有できるかがポイントだ。
全員に人物カードと、キーワードカードを1枚ずつ配る。キーワードカードの中にはNGカード「悪魔のささやき」が入っているため、1枚余ったものは場の中央に置く。キーワードカードは見ずに、人物カードだけオープンしてスタート。
NONO_59:スタートプレイヤー。「あなたにはわからないでしょうね!」といって自分の前にあるキーワードカードを自分以外のほかの人に見せる。キーワードカードは「温泉」。
ASUKA_YAKUKULEY:みんなのキーワードカードを見て、人物と合っていれば「Say yes」。キーワードカードは「合成麻薬MDMA」。
SAMURA_51:キーワードカードを1枚見て、その内容を10秒以内にジェスチャーで伝える。キーワードカードは「ゴーストライター」。
TROJAN HORSE_U:みんなに目を閉じてもらい、キーワードカードを交換する(遠隔操作)。キーワードカードは「コンピューターウイルス」。
PRINCESS_OBOKO:場の中央にあるカードを見て、「○○はあります」という。キーワードカードは「STAP細胞」。
2周したあとに、リーダーであるPRINCESS OBOKOが、これまでの情報をもとにキーワードカードを並べ替える。表にして全員の人物カードとキーワードカードが全て一致していれば全員の勝利。1つでも合っていなければ敗北となる。
5人プレイで5分ほど。誰の手番でも笑いが起きて楽しい。勝敗は1回目は失敗、2回目は成功。手番順によって、難しい場面と簡単な場面があるものの、後手番にどの人物が来るかをふまえて動くところもあり、ネタゲーにとどまらず協力ゲームとしてもよく出来ている。これから毎年シリーズ化してキャラクターを増やし、自由に組み合わせて遊べるようにしてほしい。
Black Eyeline 2014
作者不明/マガジェット(2014)
5人用/13歳以上/10分
ローリング・ジャパン(Rolling Japan)
日本全国で辻褄合わせ
各自1枚ずつ日本地図が描かれた専用の用紙と、ペンをもってスタート。袋から2個サイコロを引き、それを振って、出目を用紙に記入する。青いダイスだったら北海道・東北、赤いダイスだったら関東……白いダイスだったら九州というように、日本地図は6つのエリアに分かれ、それぞれダイスの色に対応している。
記入が終わったらまた2個引いて振る。そしてまた2個。6個振ったら1ラウンド終了で、ダイスは全て袋に戻される。1個だけ振られないダイスがあるところがニクイ演出である。8ラウンド行い、記入できなかったところにバツ印をつけて、そのバツ印の少ない人が勝ち。
「隣接するマスの数字は±1以内」というルールによって、記入できるマスがどんどん限られてくる。例えば「1」など書いてしまったら、その隣接するマスは全て「1」か「2」しか記入できない。だから「1」や「6」はできるだけ隅っこの方に。「ここは2で、ここは3だと全部埋まる」などと目論むが、もちろんそんなにうまくダイスが出てくれるとは限らない。
苦しいときに助けになるポイントの1つ目は紫ダイス。これはどの色としても使えるジョーカーである。そして2つ目は色チェンジ。ゲーム中に3回だけ、都合の悪い出目をほかの色のエリアに書くことができる。ダイスは運だが、この2つの特性をどのタイミングでどこに使うかによって差がつく。
時間が短いので2ゲーム続けてプレイ。1ゲーム目はあちこち矛盾だらけだったので、2ゲーム目は矛盾しないように埋めていったが、そうすると待ちが狭くなり、終盤でどうしようもなくなってしまった。書けるマスがある限り書かなければいけないという制約はあるものの、1つマスを犠牲にして周囲のマスを活かすという戦略もあり、手軽そうで奥の深いゲームである。ほかのプレイヤーとの絡みはないが、袋からダイスを引くときや振るときに「青の3でお願いします!」とか口々に言い合って楽しめる。
Rolling Japan
林尚志/OKAZU Brand(2014)
1~8人用/8歳以上/15分
Role & Roll Station:Rolling Japan