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シュピール15:コスモス

スチームタイム(Steam Time)
R.ドーン作、2-4人用、12歳以上、90分。
時は1899年、ストーンヘンジやエジプトのピラミッドで奇妙な現象が観察されました。時間の経過がおかしくなり、新しく発見された水晶の性質によって素晴らしい装置の開発が可能になりました。この発見の偉業を争い、急速に産業革命を進めていた国々は、これらを使って巨大な蒸気飛行船を建造し、時空を超えて移動することを目指します。長く失われた知識、衰亡した文明、隠された財宝をめぐるレースが始まります。過去に移動し、水晶を探し、水晶を上手に使ってライバルを出し抜いて下さい。

王宮の大騒ぎ(Tumult Royale)
K.トイバー、B.トイバー作、2-4人用、10歳以上、40分。
民衆が上に苦しむ中、王様がモニュメントを建造し、国中が混乱に陥っています。農夫はこれ以上耐え切れずに、暴動を起こします。プレイヤーは貪欲な貴族となり、できるだけたくさんのモニュメントを建造することを目指します。そのためにはパンや大理石や道具が必要ですが、盗まれてしまうこともあります。同時プレイで、数秒の間にタイルをめくり、取るか隠すかを決めます。その際、民衆に残す分が少なすぎると暴動が起こり、欲張りな農夫たちは罰せられるでしょう。

アンドールの伝説:チャダとトルン(Die Legenden von Andor: Chada & Thorn)
G.ヘヒト作、2人用、10歳以上、40分。
ファンタジー協力ゲームがコスモス社お得意の2人用ゲームになりました。『アンドールの伝説:北方への旅立ち』からの帰還を描いたカードゲームです。女性弓使いのチャダと、戦士のトルンがシルバーランドの北から南へと旅します。そしてドワーフたちの助けを得て、海をわたってアンドールへ向かいます。航海では、スリリングな冒険と新しいチャレンジが待っています。2人が力を合わせないと、港にたどりつくことはできません。不吉な敵が後を追いかけてきます。4つのシナリオを選ぶことができ、タイルの配置によって毎回新しいルートとチャレンジが生まれます。

街コロ:大都市(Machi Koro: Großstadt-Erweiterung)
菅沼正夫作、2-4人用、8歳以上、40分。
ドイツ年間ゲーム大賞にノミネートされた『街コロ』の拡張セット。『街コロプラス』と『街コロシャープ』の両方を合わせたもののドイツ語版です。
トップ&フロップ(Top & Flop)
D.クラブシェット作、3-7人用、10歳以上、25分。
2005年にアメリカで発売され、数々の賞を受賞している数字当てゲーム『ウィット&ウェイジャー』のドイツ語版。問題に数字で回答した後、どれが当たりそうかをビッドします。
ルムス(Rumms)
O.シブトーペ、G.シブトーペ作、2人用、8歳以上、15分。
2013年にゲームライト社から発売された『キューブクエスト』のドイツ語版。ダイスを指で弾いて、ボード上で生き残り、相手の王様をはじき出すことを目指します。
ウボンゴ・スターウォーズ・フォースの覚醒(Ubongo: Star Wars: Das Erwachen der Macht)
G.レヒトマン作、1-4人用、8歳以上、25分。
ライトサイド、ダークサイドのあるタイルで地面を埋めることを目指します。成功すれば、宇宙船を進めることができ、先にできた人ほど遠くまで進めます。

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ブレーメンズ(Bremens)

仲間に乗ってゴールを目指せ
ブレーメンズ
ネコ、イヌ、ロバの3匹をうまく重ねてゴールを目指すレースゲーム。『モテねば。』『シンデレラが多すぎる』の大気圏内ゲームズがゲームマーケットで発表したもので、テーマ(ブレーメンの音楽隊)の落とし込みだけでなく、洗練されたボックスアート、ひねりの効いたゲームデザインはさすがの出来栄えだ。ゲーム会が終わってから、早速ポチった方が2名もいた。
各自、手札からカードを1枚選んで一斉公開する。カードの数字だけ自分のコマを進めることができるが、欲張って一番数字が大きいのを出すと進むことができない。各自、ネコ、イヌ、ロバの3匹の動物を全てゴールまで進めれば勝ち。
悩ましいのは、ネコ、イヌ、ロバのどれを進めるかということだ。数字が決まってから、ネコ、イヌ、ロバのいずれかのカードを出して、その動物を進める。コマは大中小の大きさがあり、進めた先により大きいコマがあれば上に乗っかることができる。上に乗っかったコマは、下のコマが進んだときに一緒に連れて行ってもらえるのはお約束。
先にロバを進めて、その上にイヌ、さらにネコを乗せてグループになって進めれば効率がいいが、その前にほかのイヌやネコに乗られてしまうかもしれない。それを嫌って先にネコやイヌから進め、ほかの人に乗られないようにするという手もあるが、今度はロバが出遅れてしまう。何しろ移動先に、より小さなコマがある場合は、1マスも進めないのである。
一番数字が大きいカードを出してしまったら、自分のコマを進める代わりにお邪魔キャラのニワトリを移動できる。ニワトリはどのコマの上にも乗り、そのコマの移動をブロックする。このニワトリの動きまで予測して進めるコマを考えるとなると、さらに悩ましくなる。
手札も、動物カードも、使いきってはじめて補充される。そのためだんだん選択肢が狭まり、カウンティングもできる。少し先を考えて進めないといけない。
そしてこのゲーム最大のポイントは、スペシャルカード。7種類のうち1枚ずつ配られ、自分の手札に入っている。数字がついており、一番数字が大きいと効果は発動しない。一度に2匹進められる「DOUBLE」と、1~5マスで選んで進める「ONE TO FIVE」あたりが狙い目。このカードがいいアクセントになっていて、ゲームに予想外の変化が生まれる。
3人プレイで20分ほど。先にロバを進める人が多いと次々と上に乗り、展開が早いようだ。神尾さんが早々と自分のコマだけのトリプルセットを作り、ほかの2人の必死の妨害(といってもできるだけ小さい数字を出すだけ)をすり抜けて1位。私は最初にネコから行ってみたが、後続がなかなか進めず。みんながネコから進めると混戦になるようだ。
手札を出して一斉に公開するというゲームはたくさんあるが、使いきらないと手札に戻らないというルールと、スペシャルカードのアクセントで戦略性と意外性のある作品である。
Bremens
チーム大気圏内/大気圏内ゲームズ(2015年)
3-5人用/12歳以上/30分
大気圏内ゲームズ:ブレーメンズ