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『仕立て屋シャルロッテの秘密カードゲーム』イベント限定販売

本日より全国6会場で行われているSCRAPのリアル脱出ゲームイベント「仕立て屋シャルロッテの秘密」にて、会場限定で『仕立て屋シャルロッテの秘密カードゲーム』が販売される。1500円(税込)。
世界一の仕立て屋と呼ばれるシャルロッテに招かれた若者たちは、人間をマネキンに変えて服を仕立てる魔法を見る。その謎とシャルロっての哀しい秘密を解き明かすというストーリーのリアル脱出ゲーム。「ファッション×謎解き」というテーマで、ファッションデザイナーのコシノジュンコ氏が衣装提供し、展示だけでなく謎を解く手掛かりとなる。
このイベントに合わせて、主催のSCRAPがオリジナルカードゲームを製作。マネキンにならないようシャルロッテをやっつける正体隠匿&トリックテイク風のゲームで、リアル脱出ゲームの興奮が再現できる。イベント会場限定販売で、一般販売の予定はない。
会場は札幌、東京(2会場)、大阪、名古屋、福岡で、毎週末、会場を移しながら9月上旬まで行われている。前売3000円。日時やチケット販売は下記リンクにて。
リアル脱出ゲーム:仕立て屋シャルロッテの秘密

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少女漫画にボードゲーム

作者のツイッターから、少女漫画『アンの世界地図』でボードゲームが登場することを知り、早速購入。月刊誌『ミステリーボニータ』(秋田書店)に連載され、3巻まで単行本が出ている。作者はボードゲームが趣味で、女子会で遊んでいる模様。


ネグレクトという環境で育ったアンは大好きなロリータ服をボロボロにされ、祖母の住む徳島に家出する。そこで着物少女のアキと出会い、同居生活を始める中で、アンのトラウマは解かれ、世界が変わっていくというお話。
親戚の「マサじい」がボードゲームマニアで、孫を麻雀で更生させたという話が出てくる。その孫である「マサ兄(マサキ)」は、アンとピンズ麻雀をするほか、幼なじみの「キヨ兄(キヨヒコ)」と『ブロックスデュオ』をプレイするシーンも出てくる。
マサじいがアンに、ボードゲームの説明をするシーンは『放課後さいころ倶楽部』のよう。日本がファミコンブームの頃、ドイツではボードゲームが進化しており、ドイツ年間ゲーム大賞のことも紹介されている。

何人かで集まってコマやサイコロやカードやらボードやらを机にひろげて遊ぶゲームをまとめてほう言うんじゃけんど、現代のゲームなら誰でもあっちゅう間にルールを覚えて老若男女みんなで楽しぃに遊べるんじゃ。将棋やらと違うんはがんばって勉強せんでもおもっしょうに遊べることかいなあ(第1巻118ページ)

『放課後さいころ倶楽部』と違って、ボードゲームがメインのマンガではない。しかし3巻では徳島がドイツ兵の収容所だった時代の話に遡り、ドイツとのつながりでボードゲームがまた出てきそうな気配もする。ドイツで代表的なボードゲーム『イライラしないで』は、この物語で描かれる第一次大戦時に兵士の娯楽用に戦地に送られたのが国民的ヒットのきっかけとなっている(拙著『ボードゲームワールド』16ページ)。今後の展開に期待。
マンガソムリエ兎来栄寿のブログ 先刻の箚記:アンの世界地図~It’s a small world~1巻