『人狼ゲームで学ぶコミュニケーションの心理学』発売
新曜社は31日、『人狼ゲームで学ぶコミュニケーションの心理学-嘘と説得、コミュニケーショントレーニング』を発売した。168ページ、1700円(税別)。著者は東京福祉大学講師の丹野宏昭氏と、ドイツゲームスペース・人狼ルーム主宰の児玉健氏。
近年、コミュニケーション要素が注目され、企業や教育機関の研修・就職採用や人事・婚活などにも活用されている人狼。このコミュニケーションゲームを「究極の心理ゲーム」と捉え、心理学のプロと人狼ゲームのプロがチームを組んでできあがった本。人狼ゲームを楽しみつつ、嘘や説得とは何かを学び、コミュニケーションスキルをトレーニングする。
まず第1章では、人狼ゲームとはどのようなものであるかの説明。人狼ゲームをよく知らない人にも、その舞台背景・歴史・魅力から、ルールや雰囲気までが分かるようになっている。
第2章と第3章では、人狼で行われるコミュニケーションの諸現象について、心理学的な視点からの解説。「嘘をつく・嘘を見破る」と、「議論における諸現象」、特に「説得」について、実際のゲームを踏まえて解説する。
第4章では、人狼を用いたコミュニケーショントレーニングを紹介。ゲーム体験を通じて、自身のコミュニケーションの特徴を把握し、より良いコミュニケーション技術を身につけることを目指す。学校や企業の研修等で活用できるようになっている。
ゲームを通じてコミュニケーションの心理学に触れてみたいという方、いつも遊んでいる人狼ゲームを「心理学」という視点から見てみたいという方、ゲーム要素の強いコミュニケーショントレーニングを実施したいという方などに向けて書かれた、異色の書籍だ。
・新曜社:人狼ゲームで学ぶコミュニケーションの心理学――嘘と説得、コミュニケーショントレーニング
ジェンコン2015開幕
北米最大のゲームイベント「ジェンコン2015(Gen Con 2015)」が本日から4日間にわたってインディアナポリスで行われる。会期中は全米および世界40カ国以上のボードゲーム出版社が新作を発表し、5万人の愛好者で賑わう。
ジェンコンは1968年、ウォーゲームのイベントしてウィスコンシン州で始まり、2003年からインディアナ州のインディアナポリスで行われている。今年で48回目を迎える伝統あるイベントで、TRPGからWii Uまで幅広く出展される。
Boardgamegeekのまとめでは、今回展示・販売される予定のボードゲームは400タイトル以上。その多くが10月にドイツ・エッセンで開催されるシュピールにも出展されるため、シュピールのプレビューにもなっている。
先日報じた『カタン』のギネス記録挑戦(TGiWニュース)もこの会期中に行われる。また、ドミニオン世界選手権もここで行われているが、今年は日本選手権の成績優秀者が軒並み都合がつかず、初めて日本代表が参加しない年となった(TGiWニュース)。そのほかにも、各出版社の主催によるたくさんのトーナメント大会が行われる。
・Gen Con公式サイト