Posted in 日本語版リリース

『アルケミスト』日本語版、10月10日発売

アルケミストアークライトは10月10日、チェコの推理ゲーム『アルケミスト(Alchemists)』日本語版を発売する。M.コトリー作、2~4人用、13歳以上、120分、6,800円(税別)。
『ダンジョンロード』『ダンジョンペッツ』など変わったファンタジーテーマで知られるチェコゲームズ出版から発売され、スカウトアクションで4位になった作品。ホビージャパンが『工房の錬金術師』という邦題で発売する予定だったが、取り扱い中止になったままとなっていた。国内での一般発売は初めてとなる。
マンドレイクの根、サソリの尾、スカスカのキノコにイボだらけのガマ……プレイヤーは錬金術師となって、材料を調合して実験を行い、情報を集め、その情報を組み合わせて成分を特定していく。そしてその推理結果を論文に発表して名声点を稼ぐ。しかし名声点はさまざまな方法で得られ、推理が正しいだけでは勝利できない。ときには間違った論文を発表したり、他人の論文に賛同して一緒に名声点を得ようとしたり、発表会で展示実験をしたり、名声点が得られるアーティファクトを購入したりすることもあり、戦略的な駆け引きが楽しめる。
ゲームのたびに毎回変わる実験の結果は、チャートをもとにゲームマスターが判定するが、スマートフォンの無料アプリを使えばゲームマスター不要で簡単に判定ができる。デジタルとアナログを組み合わせるという新しい試みを行った意欲作だ。

Posted in ゲーム賞

ポルトガル年間ゲーム大賞2015に『ラ・グランハ』

ポルトガルのボードゲームサイト「シュピール・ポルトガル」は9月2日、2015年のポルトガル年間ゲーム大賞(Jogo do Ano)を発表した。5タイトルの最終候補から、審査委員会の投票でドイツの『ラ・グランハ(La Granja)』が選ばれた。
ポルトガル年間ゲーム大賞は2006年からスタートし、9回目を迎える。サイトのメンバーが10タイトルの新作を挙げ、その中から最終候補を5タイトルに絞って投票にかけられる。コンポーネント、テーマ、システム、繰り返しプレイする価値、インタラクション、総合的な楽しさの6項目で審査され、ベストゲームが決まる仕組み。過去には『アグリコラ』『ブラス』『祈り働け』『キーフラワー』『ネイションズ』などのゲーマーズゲームが選ばれている。
『ラ・グランハ』はゲーマーズゲームの新興出版社シュピールヴォルクス社(ドイツ)から昨年発売された農場経営ボードゲーム。カードをボードの上下左右に差し込んでスペインの農場を発展させていく。国際ゲーマーズ賞にもノミネートされており、日本での注目も高まっているが、国内での一般発売はまだ始まっていない。ポルトガル年間ゲーム賞からは、恒例の授賞したゲームをあしらった美しいトロフィーを授与される。
【ポルトガル年間ゲーム大賞2015】
大賞:ラ・グランハ(La Granja / M.ケラー、A.オーデンダール作 / シュピールヴォルクス)
ノミネート:アークライト、カンバン:自動車革命、我ら民族、春秋戦国

AND THE WINNER IS :…LA GRANJA ! JOGO DO ANO – GAME OF THE YEAR SPIEL PORTUGAL Congratulations to all nominees ! #boardgames #JdA

Posted by Spiel Portugal on 2015年9月1日