日本ボードゲーム大賞2015:投票明日まで
昨年12月から行われていた日本ボードゲーム大賞2015の投票が、明日31日で〆切となる。まだ投票されていない方はお忘れなくどうぞ。
ネット投票では、投票時にメールアドレスを入力し、自動返信されたメールが届く。ここに記載された確認アドレスをクリックしてはじめて有効となる仕組み。確認アドレスにアクセスせず投票が無効になっていないかチェックしよう。定かでない場合は再投票すれば、前の投票が有効でも再投票が優先される。投票は31日24時まで、確認のアクセスは2月1日24時まで。
投票ページを見ると、たくさんの新作リストが並んでいるが、もちろん、この中の全てを遊んでいる必要はない。1タイトルでも遊んだことがあれば、その1タイトルを投票すればよい。いくつか遊んでいる場合は、5位まで順位をつけて投票できるので、メモ用紙に気になったタイトルを書き出して検討するとよいだろう。
ちなみにこれまでの投票部門では『宝石の煌き』、『ツォルキン:マヤ神聖暦』、『ラブレター』、『世界の七不思議』、『キャット&チョコレート』、『ドミニオン』、『魔法にかかったみたい』が1位に選ばれている。
・日本ボードゲーム大賞:投票部門 投票ページ(NPOゆうもあ)
スパイフォール(Spyfall)
適当に話を合わせるスキル
シチュエーションを交えた会話を通して、みんなの中に1人紛れ込んでいるスパイを暴き出すロシアのコミュニケーションゲーム。昨秋に日本語版がヘムズ・ユニバーサルゲームズから発売された。
場には袋ごとに「軍事基地」「宇宙ステーション」「ナイトクラブ」「映画撮影スタジオ」などのロケーションカードが入っており、その中から1袋を引いて、裏のまま全員に1枚ずつ渡す。スパイカードが1枚だけ入っており、スパイカードを受け取った人以外は今どこにいるか分かるという仕組みだ。
ゲームは、ランダムに人に質問をすることで進める。「昨日の夜は何してましたか?」「仕事ですよ」「ここにはどれくらいの頻度で来るんですか?」「しょっちゅうですね」 スパイはロケーションが分からないから、適当に話を合わせる。ほかのプレイヤーは、自分がスパイでないことをアピールするために、そのロケーションにふさわしい回答をする。
しかしあまりロケーションが分かりすぎる回答をしてはいけない。というのも、スパイはいつでも名乗り出で、どのロケーションなのかを当てることができるのだ。当たったらスパイが勝つ。このルールのために、みんなどこともつかない微妙な会話を繰り広げるのがおかしい。
制限時間が来たら、スパイだと思う人を一斉に指さして、多数がスパイを指させればエージェントの勝ち、間違った人をスパイに選んでしまったらスパイが勝つ。
6人で4ゲームほどプレイ。1ゲームは5分くらいで遊べる。スパイは堂々としていたほうがよいが、調子に乗って余計なことを言うとばれてしまうのが難しい。そのためスパイが毎回特定される展開。今回スパイとしては唯一、hataさんが「手術室」というロケーションカードを当てた。「どんな服を着ていますか」で、白衣と答えればばればれなので、「灰色」と答えたところから手がかりをつかんだらしい。
スパイになると、全く分からない状況で会話についていかなければならない。実社会でも求められる「どんな話題でも話を合わせるスキル」が磨かれるゲームである。
Spyfall
A.ウシャン/ホビーワールド(2014)+ヘムズ・ユニバーサルゲームズ(2015)
3~8人用/13歳以上/15分
Hemz Universal Games:スパイフォール