ゲームマーケット2016神戸:新作評価アンケート結果、1位は『似顔絵探偵』
ゲームマーケット2016神戸(2月21日、神戸国際展示場)で発表された新作の評価アンケート結果が4日、事務局から発表された。107名が投票し、67タイトルの新作の中から評価平均1位は『似顔絵探偵』(ジョイントゲームファクトリー)、評価数1位は『8ビットトリック』(Mogwai)となった。
新作評価アンケートはゲームマーケット終了直後から1ヶ月にわたってウェブで行われた。誰でも投票することができ、各ゲームを5段階で評価したものを、とても面白い=5~全く面白くない=1として数値化し、総投票の約1割にあたる10票以上でランキングした。
結果は以下の通り。1位の『似顔絵探偵』は短時間の記憶から証言して犯人の顔を当ててもらうお絵かきゲームで、ゲームマーケット以前から流通し話題になっていた。2位の『ちんあなごっこ』はサメに見つからないようにちんあなごを捕まえ、水族館を作るゲーム。3位の『SMAPはありまぁす!』は、5つのコアを集めて”SMAP”細胞を作るゲームだ。
新作タイトル数は昨年大阪(74タイトル)から1割減、投票者数は昨年大阪(131票)から2割減となった。ゲームマーケット自体の参加者は増加したものの、ゲームマーケット2015秋の新作が多く出展されたことや、評価にあまり関心のない一般層の参加が増えていることなどが影響しているとみられる。
このアンケートはゲームマーケット大賞の一次選考を兼ねており、評価平均、評価数で上位各3位は自動的に一次選考を通過する(このほかに審査員推薦あり)。『SMAPはありまぁす!』は版権テーマに抵触する可能性があるため見送られ、今回は『似顔絵探偵』『ちんあなごっこ』『8ビットトリック』『ギャンブラー×ギャンブル!』『ブタバベル』の5タイトルが挙げられることになった。
ゲームマーケット公式:【結果発表】ゲームマーケット2016神戸:国産新作評価アンケート
【ゲームマーケット2016神戸:新作評価アンケート結果】
1.似顔絵探偵(ジョイントゲームファクトリー)4.29/24
2.ちんあなごっこ(高天原)4.00/19
3.SMAPはありまぁす!!(芸無工房)3.91/11
4.ゴールドエクスペリエンス~黄金体験~(リトルフューチャー)3.86/14
5.マジョリティパーティー(蜜健会)3.79/19
6.チキンダイスの塔(トイドロップ)3.71/14
7.ギャンブラー×ギャンブル!(グループSNE/cosaic)3.65/40(評価数2位)
8.アニュビスの仮面(メイカーズポスト)3.64/25(評価数5位)
9.ケルベロス(鍋野企画)3.62/29(評価数4位)
10.即売会!(テトゲームズ)3.60/10
11.Nokosu Dice(Quoth Games)3.60/10
12.魂落っち(ジョイントゲームファクトリー)3.54/13
13.8ビットトリック(Mogwai)3.48/44(評価数1位)
14.ビンジョー×コウジョー(すまいる120円工房)3.29/14
15.ブタバベル(こっち屋)3.18/34(評価数3位)
16.モンけつ!(MoBGAMES)3.10/10
17.らくがきポートレイト(YACO PRODUCTS)3.09/11
18.創感図~So Can’s~(豚小屋)3.08/12
19.バッカニーア(イリクンデ)2.77/13
20.ファンタジー武器屋横丁(DucQrews)2.67/12
21.救ワレタガール(GODICE GAMES)2.43/14
プフェファークーヘル2016に『コードネーム』
今年度の新作ゲームの人気を占う「プフェファークーヘル(Pfefferkuchel)」の結果が、ドイツのボードゲーム情報サイト「ブレットシュピールボックス」にて報告された。
「プフェファークーヘル」は、復活祭の休日を利用してたくさんの愛好者がホテルに集まり、1週間ぶっ通しでボードゲームを遊ぶイベント。参加者は気に入ったゲームを3つまで挙げ、これに上から3,2,1点として集計している。過去12回中11回で、3位以内に入ったゲームがドイツゲーム賞を受賞しており、予備投票に近いものとして注目される。昨年は『マルコポーロの旅路』、一昨年は『イスタンブール』が1位で、それぞれドイツゲーム賞1位と、ドイツ年間エキスパートゲーム大賞になった。
今年の一番人気は『コードネーム』。場に並んでいるワードに共通するヒントを出して当ててもらうチーム戦のパーティーゲームで、日本語版も発売されている。2位はアフリカを舞台にした投資ゲーム『モンバサ』、3位はワードゲーム『クレイジー・ヴォルツ』。例年、ゲーマーズゲームが上位を占める中で異例のランキングとなっている。
今年もこの中の多くがドイツゲーム賞に入賞すると考えられ、また現在選考が行われているドイツ年間ゲーム大賞・ドイツ年間エキスパートゲーム大賞へのノミネートも期待される。
【プフェファークーヘル2016】
1位:コードゲーム(Codenames/チェコゲームズ出版・E)110点
2位:モンバサ(Mombasa/エッガートシュピーレ・E)105点
3位:クレイジー・ヴォルツ(Krazy Wördz/フィッシュタンク・N)93点
4位:ダイナスティーズ(Dynasties/ハンス・イム・グリュック・N)64点
5位:カルバ(Karuba/ハバ・E)59点
6位:ニッポン:明治維新(Nippon/ホワッツ・ユア・ゲームズ・E)55点
7位:ツォックン・ロール(Zock`N`Roll/シュミット・N)47点
8位:イエティ(Yeti/ペガサス・N)45点
9位:ミステリウム(Mysterium/リベル・E)41点
10位:イムホテプ(Imhotep/コスモス・N)40点
10位:スカイアイランド(Isle of Skye/ルックアウトゲームズ・E)40点
(出版社名の後のEはエッセン・シュピール15、Nはニュルンベルク国際玩具市2016の新作を表す)
・Brettspielbox: Oberhof 2016: Pfefferkuchel