アスモデ、カナダF2Z社の合併交渉を開始
アスモデ・グループ(フランス)は22日、F2Zエンターテインメント社(カナダ)の合併交渉を始めたことを明らかにした。数ヶ月以内に契約がまとまる見込みで、国際的な影響力をさらに強める。
F2Zエンターテインメント社は2002年に設立され、ズィーマンゲームズ、プラッドハットゲームズ、フィロソフィアのレーベルを保有する。100万セットを販売している『パンデミック』とそのシリーズ作品、『デッドオブウィンター』、『マイス&ミスティクス』はこれらのレーベルの元で製作された作品だ。
アスモデ社はヨーロッパ、アメリカ、中国に拠点をもつ国際的なボードゲーム出版社で、フランスの名だたる出版社を束ね、さらにデイズ・オブ・ワンダー社(フランス/アメリカ)、ファンタジーフライトゲームズ社(アメリカ)、パールゲームズ社(ベルギー)を合併しているほか、『ドブル』や『カタン』(英語版)のライセンスも取得している。
アスモデ社のステファン・カヴィユCEOは「F2Zエンターテインメント社と独占交渉に入ったことを喜んでいる。我々にとってこれは、ソフィー・グラヴェル氏(F2ZエンターテインメントCEO)と彼女のチームと共に何年にもわたって築いてきた強固て持続的なパートナーシップの延長線上にあるものだ。この合併によって、我々の知財ポートフォリオを、素晴らしいゲームや、ズィーマンゲームズ、プラッドハットゲームズ、フィロソフィアのように本当に革新的なスタジオと共に拡張できるだろう。また世界のボードゲーム市場における我々の存在感を上げることにもなる」と説く。
ソフィー・グラヴェルCEOは「F2Zの栄えある15周年を前にして、我々の創業以来の重要パートナーであるアスモデ社と独占交渉できることを誇りに思う。この交渉は我々の緊密なビジネスパートナーシップの継続にほかならず、我々を代表するゲームの潜在性を高める最高の環境を用意すると共に、我々のスタジオが素晴らしいゲームを出版し続けるのに役立つだろう」と付け加えている。
・BGG News:Asmodee in Negotiations to Acquire F2Z Entertainment
タチキタプリントで木製コマの販売開始
ボードゲーム・カードゲームの印刷を行っている「タチキタプリント」(東京都立川市)は22日、木製コマの販売サイト「駒のタチキタ」をオープンした。各色のキューブ・ディスクを1個あたり10~15円、ミープル・ポーンを1個あたり20円で販売する。
創作ボードゲームに不可欠な木製コマは輸入に頼っているのが現状で、量・種類のさまざまなニーズが満たされないでいる。そこで数多くのボードゲーム製作を手掛けてきたニューゲームズオーダーとタチキタプリントのノウハウを活かし、安定的な駒の入手ができるようにする。
オープン時の商品は赤・青・黄・緑・白・黒・灰・茶8色の大小キューブ、大小ディスク、ミープル(人型駒)、ポーン。1個あたり10~20円で、100g単位を1500円で販売している。また、総数5000個以上で2割引き、10000個以上で3割引き、タチキタプリントでゲームを製造する場合は1割引きになる。そのほかの形状は相談に応じる。
海外からの取り寄せには2~3ヶ月かかるため、12月のゲームマーケットに出展を予定している方は早めに検討しておくとよいだろう。
駒のタチキタ
B2FGames:タチキタプリントの新機能。「駒のタチキタ」で、木製駒の販売を始めます。