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バハムートゲート(Bahamut Gate)

いきなりボス戦から
バハムートゲート
強力な大型ボスを協力して倒すダイスゲーム。ゲームマーケット2016春において、かぼへるから発売された。ビット絵のキャラクターたちが、RPG世代を直撃する。
今回のボスモンスターが、八角形タイルで表され、それを取り囲むように騎士、ドワーフ、エルフ、巨人、魔法使いといったプレイヤーコマが配置される。ボスモンスターがランダムに回転した後、ボスの顔に近いところにいるプレイヤーから攻撃開始。「いきなりボス戦かよ!」
自分の番には、ダイスを4個(巨人は6個)振り、その出目を使って移動やスペルといったアクションを行う。ボスモンスターの顔の前にいると危険なので退避したり、HPを回復したりできる。それから同じダイス目を使ってアタック。同じ目が揃えば揃うほどボスモンスターに大きなダメージを与えられる。
しかしボスモンスターのHPは高く、何周かしないと倒せない。その間、1手番ごとにボスが反撃を加えてくる。ボスモンスターはまず、近いところにいるキャラクターの方向を向き、ダイスを3つ振って攻撃してくる。出目によって、ダメージを受ける範囲とダメージが変わる。攻撃をもろに喰らえば、1,2発でキャラクターは死んでしまう。「ボス強すぎ、っていうかキャラ弱すぎ!」
HPが0になったキャラクターはお城で復活できるが、全員で合計3回死んでしまうとゲームオーバーだ。その前にボスを倒すことはできるだろうか。
3人プレイで15分ほど。バハムートを相手に、私のキャラクターは騎士。攻撃で与えるダメージが+1加算される頼もしいやつだ。これで地道にボスのHPを削っていく。さらにスペルカードを捨てることで2ダメージを与えるドワーフ、ゾロ目を作りやすい魔法使いもいて、余裕であるかに見えた。しかしボスの攻撃は熾烈を極め、2回倒されてしまう。あと1回、ここでボスの息の根を止めないと負けるというタイミングでオーバーキルが決まり、ぎりぎりの勝利。
しかしゲームはこれで終わらない。バハムートを倒しても次のボスモンスターが登場する。ボスモンスターシートは封がしてあり、戦うまで見ることはできない。『パンデミック・レガシー』のようなナラティブな手法である。ボクらの戦いは始まったばかりだ!
バハムートゲート
デザイン&イラスト:金子裕司/かぼへる(2016年)
1~4人用/10歳以上/20分
かぼへる:バハムートゲート

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CEDEC2016でアナログゲーム講演、横浜

8月24~26日にパシフィコ横浜で行われるデジタルゲーム開発者のイベント「コンピュータ・エンターテインメント・デベロッパーズ・カンファレンス(CEDEC)2016」で、アナログゲーム関連の講演が行われる。
「アナログゲームが熱いって本当?~メカニクスデザインの最前線~」は、コアゲーマーがSNSを通してアナログゲームに流れている現状と今後を、ゲームマーケットなどの例をもとに考察する講演。『ゼビウス』の生みの親であり、東京工芸大学でゲームデザインを教えている遠藤雅伸氏、ドロッセルマイヤーズ代表の渡辺範明氏、すごろくや店長の丸田康司氏が出演する。8月24日(水)13:30~14:30。
CEDEC:アナログゲームが熱いって本当?~メカニクスデザインの最前線~
「「わかりやすい」をデザインする ~アナログウォーゲーム制作の知見から」は、4Gamer.netでエッセン・シュピールなどの記事を執筆している徳岡正肇氏が、現役デザイナーの見解をまとめて難しい題材・複雑なゲーム構造をわかりやすく表現するノウハウを示す。8月25日(木)13:30~14:00。
CEDEC:「わかりやすい」をデザインする ~アナログウォーゲーム制作の知見から
そして「VRの弱点を利用したVRボードゲームの開発とそのゲームデザイン」では、昨年スマホを使ったコミュニケーション協力ゲーム『アニュビスの仮面』でデジタルとアナログの融合をはかったギフトテン・インダストリの濱田隆史氏が、VRに限らない新しいハードでゲームを考える方法について講演する。8月26日(金)16:30~17:00。
CEDEC:VRの弱点を利用したVRボードゲームの開発とそのゲームデザイン
受講は3日通し券が37,800円(7月31日までの早割で32,400円)、1日券が16,200円(当日21,600円)。