歴史ゲームシリーズ第1弾『センチュリー:スパイスロード』日本語版、6月24日発売
アークライトは6月24日、歴史テーマのゲームシリーズ第1弾『センチュリー:スパイスロード』日本語版を発売する。デザイナー・E.マツウチ、イラスト・F.スアレス、2~5人用、8歳以上、30~45分、4000円(税別)。
世紀(センチュリー)の歴史を探検するゲームシリーズ。カナダのF2Zエンターテインメント(昨年アスモデグループに合併)の社長が新たに立ち上げたプランBゲームズがリリースする最初の作品で、単独でも組み合わせても遊べる3部作が予定されている。第1弾はスパイスの取引がテーマで、プレイヤーはキャラバン隊長となってシルクロードを旅する。
手番には市場のカードを取って交易路を作り、手札から出してスパイスを収穫したり取引したりする。こうして条件を満たせば勝利点カードを獲得できる。デッキ構築によるセットコレクションである。
シンプルでスピーディながら、 常に戦略にもとづく決断を迫られる緊迫感があり、 勝利を目指して何度も遊びたくなる魅力がある。さまざまな市場をめぐり、交易によって多様な商品を取りそろえ、 顧客の要望を満たす組み合わせを売って得点しよう。
宗教改革500周年ゲームコンテスト、優秀作に『宗教改革者たち』
聖書を題材にしたボードゲーム「聖書コレクションシリーズ」を出版するキリスト新聞社は14日、宗教改革500周年ゲームコンテスト結果を発表した。応募作18作品の中から、砂漠のキタキツネ氏の『宗教改革者たち』が優秀作に選ばれた。ルール調整やグラフィックデザインなどを行い、2017年10月31日(宗教改革記念日)に、『ルターの宗教大改革』(仮題)として発売される予定。
このコンテストは今年、宗教改革500周年を迎えるのに合わせて開催されたもの。審査員には「聖書コレクションシリーズ」監修をしている牧師・三輪地塩氏、「キリスト新聞」編集長の松谷信司氏、ブロガーのmoonこと橋谷利幸氏、ゲームデザイナーの中村誠氏の四氏があたり、応募は本物の牧師、教会、研究者、大学のゼミなど、幅広い層からバラエティに富む作品が寄せられた。
その中から優秀作に選ばれた『宗教改革者たち』は、ルターやツヴィングリなどの「改革者」たちが、「聖書の翻訳」「説教」などを通じて信者らの支持を得、「異端」との誹りをかわしながら、それぞれの手法で「宗教改革」を遂行していくゲーム。環状に並べられたアクションスペースを周回して、協力者コマを配置していくワーカープレイスメントである。
宗教改革運動の歴史を描写しつつ、「マニアの期待にも応え得る骨太なガチゲーとしてのポテンシャルを持っています」(松谷氏)、「さまざまな行動を勝利点で表すことで、さまざまな勝ち筋を示し、「if(架空)の宗教改革」を介在させる余地を持たせています」(中村氏)とゲームシステムも高く評価された。また、カトリックとプロテスタントの分裂を生み出した宗教改革だが、現代において「ある一方を糾弾するようなことがなく、ここに高い理性を感じ取りました」(三輪氏)だったという。
プロテスタントが多いドイツでは昨年から、宗教改革500周年を記念するボードゲームが何点かリリースされている。このうちツォッホ社の『めんざいふ(Mea Culpa)』はユーモラスな作品で、日本語ルール付きで入手可能。本作が10月に製品化されたら遊び比べてみてはいかが。
・聖書コレクション