翻訳者を雇って科学発展『南チグリスの学者』日本語版、5月17日発売
ケンビルは5月17日、『南チグリスの学者(Scholars of the South Tigris)』日本語版を発売する。ゲームデザイン:S.フィリップス&S.J.マクドナルド、イラスト:M.ディミトリエフスキ、1~4人用、12歳以上、60~90分、9900円(税込)。4月30日まで先行販売中。
『南チグリスの旅人(2022)』に続くガーフィルゲームズ南三部作の第2弾。西暦830年のアッバース朝イスラム帝国を舞台に、カリフが世界中から招集した学者たちを使って、外国の巻物を翻訳させ、科学知識を増やし、ギルドに影響力を与えて勝利点を競う。
手番には手持ちのアクションカードを1枚、プレイヤーボードのスロットに差し込み、対応するメインアクションとカードアクションを行う。このときダイスやワーカーをカードに置いて、アクションでの色や強さが決まる。メインアクションは翻訳者の雇用、巻物の配達、6分野(物理・数学・天文学・化学・哲学・生物学)にわたる研究、配達された巻物の翻訳の4種類。
翻訳は中国語、サンスクリット語、ギリシャ語、ヘブライ語、ペルシャ語、シリア語があり、翻訳者によって使える言語が異なる。最終的にアラビア語にするには複数の翻訳者が必要になることも。また翻訳者は一定の報酬を得ると引退して、カードアクションを増やす。
アクションカードがなくなってきたら、1回休んで使用済のアクションカードを手札に戻さなければならない。このときプレイヤーボード上からさまざまな収入が入り、できることが増えていく。巻物カードの中から4回目のカリフカードが出てきたらもう1ラウンド行って終了。手持ちダイス数、雇った翻訳者、3つのギルドのマジョリティ、研究の進度、巻物カードの得点の合計で勝敗を決める。
アクションを左右するダイスはバッグビルドで調達し、ワーカーによって色や数値を変える。カード・ダイス・ワーカーの組み合わせの計画的な選択が悩ましい作品だ。仮想プレイヤーと競うソロプレイルールあり。