交易品を安く買って高く売る『パルミラ』日本語版、5月31日発売
グループSNEは5月31日、『パルミラ(Palmyra)』日本語版を発売する。ゲームデザイン:R.クニツィア、アートワーク:U井、2~4人用、10歳以上、30~60分、3520円(税込)。
クニツィアの隠れた名作で、オリジナルはエディトリーチェ・ジョーキ(イタリア)から1996年に発売された作品。2005年に『モトリーフールの安く買って高く売れ(Buy Low Sell High)』というタイトルでリメイクされたこともある。古代ローマ帝国の商業都市パルミラで、商人たちが交易品を安く買って高く売り、得点(所持金)を稼ぐ。
手番にはワイン、宝石、香辛料を表す3色の壺から、各色1個ずつを売買するか、1色2個を売買できる。壺はパルミラに近いものから売買することになっており、売れば価格が下がり、買えば上がる仕組み。その後でカードをボード上にプレイし、壺の価値を変えたり、ボーナスがもらえるようになったり、持っている壺に応じて税金を払わせたり、上書きしてキャンセルしたりする。
規定手番数でラウンド終了となり、壺の価値が色ごとに上下し、ボーナスの配当がある。3ラウンドが終わったら手持ちの壺をすべて換金して、所持金が最も多いプレイヤーの勝利。
何を売買すれば儲かるかは、他プレイヤーの商品とカード次第。計画的に商機を作り出したい。『安く買って高く売れ』のカード構成で遊べるヴァリアントルール付き。
火災のB-Cafe、再建費用をクラウドファンディング
先月15日、姫路のビル全焼火事で被災したボードゲームカフェ「B-Cafe」が8日から、再建費用をクラウドファンディングで募集している。全国のボードゲームファンから励ましが寄せられ、当初の目標金額100万円、ネクストゴールの300万円も3日足らずで達成している。
B-Cafeは「ドイツゲーム喫茶」として2016年にオープン。1100種類以上のボードゲームと自家焙煎のオリジナルコーヒーで定評があり、コロナ禍による休業を乗り越えて営業してきた。
ところが4月15日、大家の失火によりビルが全焼。B-Cafeは定休日だったため店員は無事だったが、床も天井も焼け抜けてボードゲームはほぼすべて焼損してしまった。
店長の大坪尭央(アタック)氏とオーナーの黒田尚吾(酢豚)氏は早々に再建を決定し、物件探しに着手したが、火災保険ではボードゲームの総額の半分にも満たない上、絶版になっているものも多く、再建費用は少なくとも600万円はかかる見通し。そこでボードゲーム購入費、新店舗改装費用、設備費としてクラウドファンディングで支援を募ることになった。
支援は1000円から受け付け、3000円以上で特製の「ボド縁満足」お守りが送られる。開始2日余りで300人以上が支援し、当初の目標金額を100万円から300万円に引き上げがそれも達成。数多くの励ましのメッセージも寄せられ、大坪氏と黒田氏が感激のポストをしている。クラウドファンディングは6月7日まで。
READY FOR:火災で失った姫路のボードゲームカフェを復活させたい!
クラファンを開始して半日経った感想としては「人生一の人の優しさと人生一の責任感を同時に感じている」です
— アタック(豚小屋) (@butagoya_attack) May 8, 2024
何というか40年生きてきて今までこんなにも人の優しさにふれたことがないので、うろたえてしまいます……本当に、本当にありがとうございます……僕ができる事はB-CAFE復興と同時におもしろいゲームを作ったり、世に送り出す事がことが業界への恩返しになると思いますので、実現できるよう頑張ります!
— 酢豚@豚小屋(SNE黒田) (@subuta96) May 8, 2024