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都内のボードゲームカフェで店員がコロナ陽性

東京・恵比寿のボードゲームカフェ「アジトベル」は4日、店員にコロナ陽性が確認されたことを発表し、当面の間営業を休止する。該当の店員は7月30日以降出勤していないが、7月29日以前に来店した人で体調に不安がある人に対し、各自治体の新型コロナ相談センターに連絡することを呼びかけている。
「アジトベル」はオープン3年目を迎えたボードゲームカフェ。緊急事態宣言下の長期休業を経て、6月1日からマスク着用と入店時の手指消毒を行って営業を再開。7月31日に店長が発熱したため、8月2日まで臨時休業としていた。
29日以前に店長と出勤帯が重なる店員が、PCR検査で陽性。店長は結果待ちとなっている。感染ルートや、来店客での感染があったかどうかは現時点ではまだ明らかになっていない。
営業再開日は未定だが、最長で3週間程度という。この間、保健所の指示のもとで店内の消毒および感染防止策の見直し、従業員の健康経過確認を徹底する。
アジトベル:【臨時休業のお知らせ】当店店員にコロナ陽性が確認されたため、当面の間休業致します。
TGiW:ボードゲームカフェ、営業再開と課題

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カートグラファー(Cartographers: A Roll Player Tale)

空けておいたらモンスターを描かれた
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RPGキャラクターメイクゲーム『ロールプレイヤー』のサンダーワークスから発売されたフリップ&ライトゲーム。ペガサスシュピーレから発売されたドイツ語版が今年、ドイツ年間エキスパートゲーム大賞にノミネートされた(大賞は『ザ・クルー』)。グリッドにポリオミノを記入していくゲームとしては『パッチワーク・ドゥードル(2019)』『インザルーイン(2019)』『アルヴィウム(2020)』などがあって近年盛んとなっている。

毎回変わる4パターンの得点方式カードが並び、四季が終わるたびにそのうち2つのパターンで得点が入る。カードをめくって出てきたポリオミノ(地形やパターンが選択可能なものもあり)を各自が自分のシートに記入し、今回の得点パターンの得点を増やす。ほかにも、シート内にある鉱山の周囲を埋めたり、小さい形のポリオミノを記入したりすることで手に入るコインも得点になる。

この得点パターンが「湖に隣接している畑と畑に隣接している湖」とか、「四角形の最大」とか、「2番目に多い家の連続」などそれぞれ捻りがあって一筋縄では行かない。組み合わせと順番によって、どれを優先するかも変わる。あとの方の季節で得点になるパターンをコツコツ育てていくか、ひとつの季節の中で取り組むか。

罠カードが出てくると、シートを隣の人に渡し、お邪魔キャラを書かれる。この周囲を季節の終わりまで封鎖しないと失点になってしまう。広いところを残しておくとそのど真ん中に描き込まれる恐れがあるが、広いところがないと普通の地形も書き込めないのが悩ましいところだ。これによってフリップ&ライトゲームでは薄まりがちな程よいインタラクションをもたらしている(これでも物足りない方はシートがプレイヤー間を周って邪魔し合う『アルヴィウム』がおすすめ)。

人数にこだわらず、ルールのミスが起こりにくく、それでいて考えどころがしっかりあって遊びごたえのある作品。裏面を使うと中央に穴があって地形が広げにくい上級者モードになる。
「地図製作者」というタイトルの通り、シートには無機的なポリオミノではなく、その中に家、森、川、畑、モンスターのマークを書き込んでいくので、終わった後に出来上がるものは本当に地図である。国名や紋章を好きに設定できるといった趣向もあって、テーマ性もバッチリだ。

Cartographers: A Roll Player Tale
ゲームデザイン・J.アダン
イラスト・L.リベーロ
グラフィックデザイン・L.フランシスコ
サンダーワークスゲームズ(2019年)
1~8人用、10歳以上、30~45分