『ザ・キー:岸壁荘の盗難事件』日本語版、11月14日発売
すごろくやは11月14日、『ザ・キー:岸壁荘の盗難事件(The Key: Raub in der Cliffrock Villa)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・T.ジング、イラスト・T.グルービング、1~4人用、8歳以上、20分、3800円(税別)。
ハバ社(ドイツ)が今秋リリースするファミリーゲームの最新作。『ザ・クルー』の作者がデザインした。机の上に散らばるカードを早取りして断片的な目撃証言や証拠品を集め、盗難事件の真相を推理する。
「捜査開始!」の合図で、全員同時に真相究明の手掛かりになりそうなものを探して1枚ずつ確保していく。カードには「メガネの人物が盗んだのは2時」「王冠が盗まれたのはお面よりも前」などの断片的な情報が記されており、自分の手元の推理ボードに書き込み、真相究明の4要素〈犯人〉〈犯行時刻〉〈盗まれた物〉〈逃走手段〉の正しい組み合わせを導く。
全員が捜査を終えたら、解決ボードと鍵を使って答え合わせ。正解だった人のうち、カードの〈有益情報度合い〉の合計が一番少なかった(より少ない手掛かりで真相にたどりついた)プレイヤーが勝利する。
カード早取りの焦りと、カードを組み合わせて推理していく思考が同時に楽しめるゲーム。事件の真相は何パターンかあってゲームごとに変わるため、繰り返し遊ぶことができる。ハバ社では『ザ・キー』シリーズでもう1タイトル、殺人事件をテーマにしたゲームを今秋リリースする。
・すごろくや:ザ・キー:岸壁荘の盗難事件
ロボッツ(Wir sind die Roboter)
ロボットの速さはどれくらい?
よーいドン!からの無音時間の長さで、ロボットがどこまで進んだか当てる沈黙の協力コミュニケーションゲーム(対戦ルールもあり)。『ザ・マインド』よりも手がかりはあるが、感覚を一致させるのに集中力が必要となる。
1人のプレイヤーがロボット役となり、コースタイルの目的地を確認し、今回のスピード(かたつむり~ロケットの3段階)を発表する。ブザー音を言ってスタート。心の中でスタートからロボットを進め、今回の目的地までたどり着いたら再びブザー音を言う。その間は沈黙しなければならない。
ほかのプレイヤーは2回のブザー音の間隔だけから、目的地をみんなで相談して当てる。正解でチップ3枚、1つずれていれば2枚、2つずれていれば1枚。11ラウンド、33点満点でハイスコアを狙う。
全員が思った目的地を言い合って、一番多いところをみんなの予想にしたが、最初は人によってかなりズレがある。ゲームが進むにつれてそれが少しずつ修正され、正解率も上がっていく……はずだったが、目的地が遠いと難しい。対象年齢は5歳以上となっているが、大人が真剣になっても一筋縄では行かなかった。
同社の『ザ・マインド』では、心のなかで数字と数字の間隔を数えるが、20以上離れていることも珍しくない。『ロボッツ』ではせいぜい12歩であるため、難易度は低くなるはずだが、チャンスは1回だけというのが緊張してしまうのかもしれない。
Wir sind die Roboter
ゲームデザイン・R.シュタウペ、イラスト・O.フロイデンライヒ
ニュルンベルガー・シュピールカルテン出版(2020年)
2~6人用/5歳以上/15分
・ゲームストア・バネスト:ロボッツ