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私がまだゲーマーでなかった頃(2):人生ゲーム

人生ゲームを初めて遊んだのは小学生のとき、友人宅でだった。見たこともない桁数の紙幣、10まで出せる豪華なルーレット、男女別のコマと車、そのどれもがそれまで遊んでいたすごろくと大きく異なるものだったが、一番興奮したのは、コースに山が浮き出ていて、その山にもマス目があったことだ。少し斜めになっている山の…

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1655:教皇選出(1655 – Habemus Papam)

宝石とカネで票集め 教皇の後継者選挙に際し、入札で票数を集めるカードゲーム。ドイツゲームらしいシステムを守るDDD出版が昨年のエッセン国際ゲーム祭で発表し、フェアプレイの人気投票で10位という高い評価を得た。同時公開の入札でテンポのよいゲームである。 毎ラウンド、山札から枢機卿カード、政治カード、ア…

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フリーズ(Freeze)

威張ったり、へりくだったり 与えられたシチュエーションで序列を演じる寸劇ゲーム。去年のエッセン国際ゲーム祭で発売された新作で、ドイツゲーム業界で異彩を放ち続けるA.マイヤーの作品である。後で思い出し笑いするほど楽しい。 毎ラウンド4人が俳優として舞台に上がり、残りの人は観客となる。俳優は序列カードを…

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私がまだゲーマーでなかった頃(1):ウノ

小学生の頃、子供会で夏休みに公民館に一泊するという行事があった。バーベキューや花火をしたらあとは自由時間。大人は家に帰るので、いつまで起きていても怒られない。それだけでもう嬉しかった。 そこで夜遅くまで遊んだのが『ウノ』である。前の人が出したカードと、同じ数字か色があれば出し、出せなければ山札から引…

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Spiele entwickeln 2010

Spiele entwickeln(ボードゲーム開発)は、2006年から毎年発行されているゲームデザイナーのためのペーパーバックである(ドイツ語)。3月にドイツのヴァイルブルクで行われるドイツ・ボードゲームデザイナー会議の発表を収録。編集にはM.A.カサソラ、C.コンラート、F.フリーゼ、A.マイヤ…

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藪の中(In a Grove)

肉を切らせて骨を断つ 3人の容疑者の中から、誰が犯人かを予想しあう騙し合いのゲーム。『ストレイシーフ』に続いて物議を醸し、すごろくやさんが国産ベストに挙げるなど注目されているゲームである。 登場人物は8人で、2〜8の数字が書かれているものと、シロがいる。このうち毎回3人が容疑者となり、その中で一番数…

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ぴっぐテン(Pig 10)

幸運をこの手でつかめ ドイツで豚は幸運のシンボルである。手札から0〜10のカードを出してカウントアップしていき、ちょうど10にした人が幸運をゲットできるカードゲーム。10にしたら「ピッグテン!」と叫ぼう。 カウントアップといっても、たった10なので、いきなり10を1枚出して「ピッグテン!」でもよい。…

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ボードゲーム交換会

温泉ゲーム合宿で、ボードゲーム交換会を始めて3回になる。参加者が遊ばなくなったゲームを持ち寄り交換するもので、食事の後のイベントとして定着しつつある。やり方を参加者と相談してブラッシュアップしてきたが、次のような2つのレギュレーションが今のところよさそうだ。 1.評価ポイント順 ・持ってきたゲームを…

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長井温泉ゲーム合宿

地元の温泉で行われている1泊のゲーム会に参加してきた。別館の一戸建て貸切のため何時まででも遊ぶことができ、自炊をすることで参加費が1人3000円程度。しかも本館の温泉には入り放題で、極楽のひとときを過ごすことができる。自炊も地元の食材を使った鍋で味も量も大満足。そんな快適さから、今回で17回目を数え…

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ファンタジスタ

ボードゲームには、デザイナーやメーカーが意図したターゲット(子供・ファミリー・フリーク)があり、それに合わせてシステムやイラストがデザインされている。 システムについていえば、子供向けは運を楽しむもの・記憶もの・ギミックものが代表的で時間は10〜15分くらい。フリーク向けは長期的戦略(ストラテジー)…