10までのito
『スカウト』と共に今年のドイツ年間ゲーム大賞にノミネートされたコミュニケーションゲームのアダルト版。配られた数字(1~10)をお題に沿って各自表現し、親が昇順になるように指名していく協力ゲームである。
まず親がお題カードを引いてお題を発表する。「ヘリコプターで届ける支援物資が間違っていた。誰も要らないもの→みんなの命を救うもの。」各プレイヤー(親も含む)には1~10のカードがランダムに配られ、最初に親が自分が持っているカードの数字に対応する回答を言う。「サランラップ。」他のプレイヤーはこれを参考にして、自分の数字に対応する回答をいう。
全員が発表したら、親は数字が小さいと思うものから指名してカードを公開。昇順になっていればよいが、前の人より数字が小さいとペガサスチップがひっくり返ってウンコになる。5ラウンド終了までにペガサスチップが残れば全員の勝利。
このゲームの日本語版がリリースされず、『ito』も海外版になっていないことからあまり取り沙汰されていないが、数字が10までしかないこと、決めるのは親であることを除けば『ito(2019)』と同じルールである。18禁版はそれなりに激しいお題が入っており(AVタイトル、ソフトコアからハードコアなど)、ジェスチャーや擬音で表現するものもあるのでかなり盛り上がったが、そのあたりが気になる方は入手を検討されたい。
Top Ten 18+
ゲームデザイン:A.ピコレ
カクテルゲームズ(2021年)
4~9人用/18歳以上/20~40分