エッセン・シュピール主催のフリードヘルム・メルツ社は19日、エッセン市と共同で、革新的なボードゲームに贈られる賞「イノシュピール(innoSPIEL)」を発表した。予め発表されていた3作品の中から、『ルート』が選ばれた。
イノシュピールは主にネットで活躍するボードゲームレビュアーやポッドキャスター7人が選考委員となって選ばれており、今年で4年目となる。品質と革新的性格に焦点を当て、信頼できるバイヤーズガイドとなることを目指している。
これまで『マジックメイズ』『クールランニングス』『壁をぬけて』と、キッズ~ファミリー向けのゲームが受賞してきたが、今年はルールが多く時間が長めのゲーマーズゲームとなった。
今年受賞した『ルート』は森の世界「ウッドランド」を舞台に、4つの勢力がそれぞれ異なる目的に沿って勝利点を競うアメリカのゲーム。日本語版は昨年夏に発売されたが、人気で品薄が続く。
授賞告知ページでは「優れた装置とデザインで1つのボードに複数のゲームジャンルを融合させた非対称ゲームとして成功した。戦略ゲームとしてだけでなく、マジョリティゲーム、ユーロゲーム、トレーディングゲーム、デッキビルドゲームとでもある。それぞれの装いで全く異なるプレイとなるが、全てのメカニクスを本当に完璧で芸術的に連動させている」と評価している。
・innoSPIEL Winner