この封筒を取ってよいものか
チョウが仕掛けられた封筒を取らないようにして、できるだけ多くの種類のダイヤを集める心理戦ゲーム。裏の裏をかくか、裏の裏の裏をかくか……の無限ループ。北海道下川町の同人サークルが、『モモンガ・ジャンプ』に続く2作目としてゲームマーケット2014秋に発表した作品だ。
人数分の黒い封筒に、袋からランダムに引いたダイヤを1個ずつ。みんなが目を閉じている間に、仕掛人は1つの封筒に、手品用のチョウ(ゴムをぐるぐる回しておき、開くとパタパタと飛び出してくる)を入れておく。となりから順番に1枚ずつ封筒を取り、ふたを開ける。チョウが飛び出してしまった1名はダイヤをもらえない。もちろん、その封筒を誰も選ばず、仕掛人が自ら取らなければいけないこともある。
チョウを入れた封筒は、ほかの人がほしそうな色のダイヤのところに配分しよう。しかし、それを相手に見透かされてしまうと、警戒されて取ってもらえない。それならばあえて自分がほしいダイヤのところにするか? 仕掛人も、それ以外の人も、悩む悩む。
2周(3人プレイでは3周)したところで、チョウが出て場に返されたダイヤを、手持ちのダイヤと2:1で交換できる。ほしいダイヤを一斉に指さして、単独ならそのまま、重なったら価値の高いダイヤを提示したほうが取る。その結果、一番多くの色を集めた人の勝ち。
4人プレイで20分ほど。封筒を開けると派手にチョウが飛び出してくるのがビックリするやらガッカリするやら。裏のかき方が中途半端で勝てなかったが、自分の読み通りにほかの人が封筒を選んでくれるととても気持ちいい。大きいダイヤのコマも、黒い封筒やチョウと調和がとれていて雰囲気も良かった。
ダイヤかチョウか
ナスケンイチロー/eggplant(2014年)
2~4人用/8歳以上/30分
「あそまなぶんか」を創造する eggplant