シュピール’12:プレス日

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エッセン・ボードゲームメッセ「シュピール(Spiel)」は毎年、10月下旬の木曜日から日曜日まで4日間にわたって行われる。その前日、水曜日はプレス日になっており、11時から記者会見、その後で新作のプレビュー、夜にドイツゲーム賞の授賞式がある。
新作のプレビューは、部屋にテーブルが並べられ、そこに各出展者が新作を広げて、通りかかった記者に説明をしてくれる。これに参加する出展者は限られているものの、大手の新作を一同に見られるのは効率がよく、また掘り出し物も見つけやすい。
先日のテンデイズテレビで取り上げた注目の新作も手応えがあった。ノーチェックで気になった新作は次の通り。
『ルール地方の舟運(Ruhrschifffahrt)』シュピールヴォルクス
実在の地域をもとにした戦略ゲーム。500部限定

『カルア(Kalua)』ホモ・ルディクス
宗教戦争をテーマにしたカードゲーム

『西部の町(Western Town)』ホワイミー

2時間ほどかけてプレビューを回った後、設営中のブースを回ってみる。準備が終わってお酒を飲んでいるところも、今まさに準備しているところも活気があって、見ていて飽きない。毎年ここでしか会えない知り合いと挨拶をかわす。
夜はドイツゲーム賞の授賞式。10位から順番に、出版社の社長とデザイナーが壇上に招かれ、トロフィーを授与される。1位だった『村の生活』のブラント夫妻と、キッズゲーム賞を受賞した『いかさまゴキブリ』のブラント兄弟は親子である。先に壇上に上がったお父さんのマルクス氏が、後から壇上に登る子供たちを見つめる目に、心打たれた。

今年のドイツゲーム賞を制したブラントファミリー
今年はドイツゲーム賞に特別賞があって、70歳を迎えたデザイナーのW.クラマー氏が選ばれた。ドイツ初の職業ゲームデザイナーとして受賞歴、作品数ともに第一人者である。今年も『カッラーラの宮殿』をハンス・イム・グリュック社からリリースしており、インタビューでも「これが最後の作品ではない」と意気込みを見せていたクラマー氏、今後の活躍が期待される。

まだまだ元気です!

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