当たらない人から脱落
テンデイズラジオの第45回は辰年にちなんで「ドラゴンなゲーム」が放送された。ベストゲームは『ドラゴンイヤー』。辰年ということでこのゲームをプレイした方も多かったのではないかと思う。
私が辰年に合わせて出したゲームがこれ。キッズゲームのH.マイスターがデザインしたのに、対象年齢が14歳以上。そして箱が謎のカギ字形で気になっていたものである。遊んでみると、ギャンブル性の高い競馬(競竜?)ゲームだった。
エントリーするドラゴンは5匹。手札を見て、どのドラゴンがゴールするか賭ける。賭け方は3連複(着順は関係なく1着から3着にくる3頭を当てる)だが、着順によっては1頭、2頭でも賞金が入る。ひそかに3匹を伏せて出し、賭け金をその上へ。
手番にはカードを1枚出して、その色のドラゴンを進め、山札から1枚補充するというのを繰り返す。山札がなくなったら、手札だけで進めなければならない。手札によっては賭けていないドラゴンを進めることも。
ドラゴンが1頭ゴールに入るたびに、自分の賭け札からそのドラゴンを公開する。公開できなければ脱落。こうして1頭も公開できなければ賭け金没収、1頭公開できれば1倍、2頭で2倍、3頭で3倍。
これを3回繰り返して所持金の多い人が勝ち。ギャンブルだが、別に14歳以上でなくてもいい内容だと思う。
手札を出す順番も重要だが、ほかの人がどれに賭けているか探りながら出すのが楽しい。「今回はピカチュー(黄色のドラゴン)強そうだな」「いやいや青も行けそうですよ」「おや、緑が進んでませんねぇ」「ほら、ピカチューあと一歩ですよ!」
第1レースを外したため、なけなしのお金で第2レースへ。辛うじて2頭当てて復帰したが及ばず。負けが込むと最後のレースは全額つっこむことになり、それで一文無しになるのは、確かに子供には進められないのかもしれない。
Dragons’ Derby
H.マイスター/ハイエ出版(1994)
3〜4人用/14歳以上/30分
絶版・入手難