ガッチャ!(Gotcha!)

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粗を探しあう緊張感
W.クラマーに『プレムプレム』(2001年)というパーティーゲームがある。ゲーム中に配られるカードで一切の行動が制限され、間違うとペナルティーになってしまう。これをアメリカナイズして、もっと直接的に楽しめるようにしたような作品。
手番にはカードを出して「誰が」「○○しなければならない」というルールを作る。例えば「メガネをかけている人は喋る前に『閣下』という」など。そのほかに、直接置いて、その人だけが守らなければならないルールも発生する。「左の人が手番になったらスタンディングオベーション」「カードを引く前に『ブリリアント』という」など。これらのルールが重なるので、1人でいくつものルールに気を配らなければならない。
ルール違反を発見したら、付属のブザーを押す。普通に「ブー」という音がして、指摘した人は得点、指摘された人は失点。得点を重ねて先にゴールした人の勝ちとなるが……。
結構慎重にやっているつもりでも、間違いは起こるものである。間違ってはいけないという緊張感に負けるのかもしれない。一進一退で点数が動かず、競技終了となった。もっともこれは得点方法をちょっと変更すればいいだけの話で、ゲーム自体の楽しさを損なうものではない。
やっていることは楽しげだが、内実は全てルールで縛られているという葛藤。ほかの人の行動は笑いたくなるものばかりだが、自分も何かやらかすかと思うと、おちおち笑ってもいられなかった。でも、tomokさんが話しかけられるたび「私のことは無視して下さい……(Ignore me)」と言っていたのが思い出し笑いされる。
Gotcha!
作者不明/バッファローゲームズ(2011年)
3〜6人用/14歳以上/30分
国内未発売
ガッチャ!

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