ヴェンドー(Wendo)

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回転で形勢逆転


コマを回転して動きを変えられるチェスライクなアブストラクトゲーム。イスラエルのゲームをドイツのメーカーがドイツ語版にしたもので、1981年にドイツ年間ゲーム大賞の候補作に選ばれている。タイトルはドイツ語の「wenden(回転させる)」をもじったもの。
コマには全て矢印で進み方が描かれている。王様は八方向に1マスずつ。その前に8つのコマと、壁を置いてスタート。王様以外は前か左右どちらかにしか進めず、状況に応じて方向転換しなければならない。
手番には自分のコマを1つ、進むか回転させる。相手のコマがいるマスに入れば取ることができ、相手の王様を取るか、残りを全滅させれば勝ち。
各陣地の前には壁があって、自分のコマで押すことができる。決して取られないコマなので、王様の前に置くなどして防御に使う。
くさのまさんと勝負。回転だけで1手番費やしてしまうので、回転は少なめにして陣営を固めて両取りを狙う戦術である。序盤はくさのまさんの強いコマを次々と撃破して有利に進めていたが、調子にのって深追いしたら孤立したところを返り討ち。その後はじわじわと追い詰められて負けた。回転で局面が劇的に変わることがある。
コマの数が少ないので、先の先まで読めるし、また読まなければならない。棋力が互角だったと見えて、最後まで濃密な時間を過ごすことができた。
Wendo
A.アンカー/インテリ(1981年)
2人用/10歳以上/30分
絶版・入手難

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