シンダーハンネス(Schiderhannes)

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死んだー犯人

「皮剥ぎハンネス」として知られたドイツの石川五右衛門ことJ.ビュックラー(1779-1803)の犯行現場を、カードプレイで絞り込むゲーム。『オールドタウン』の衝撃をもう一度。
カードは「〇〇(馬泥棒とか脱獄とか、特定の犯行)は次の6都市のいずれかで起こった」「〇〇は東のエリアで起こった」「〇〇と△△は隣接している」「この都市では〇〇と△△と□□のいずれかしか起こっていない」という4種類がある。手番には手札から1枚出して、候補となる都市にチップを置いたり、候補から外れた都市のチップを取り除いたりする。取り除いたチップが得点になるので、クレバーなカード選択で一気に絞り込みたい。
基本的には「次の6都市のいずれかで起こった」カードでチップをばらまき、「東のエリアで起こった」カードや「この都市では」カードで半分ぐらいに削って、あとはほかの犯行が出た時点で「隣接している」カードで特定するという流れだが、同時に消去法で複数の犯行が連鎖反応で確定することもあり、そんなカードを出せたら最高だ。
大事なのは、カードを出す順番と、補充するカードの種類。カードは裏面で種類が識別でき、先を読んで補充しておくと有利だ。そして手札を見て、どの順番で出せば得点が高いかを考える。もっとも、1回に出せるのは1枚だけなので、ほかの人が相乗りしてきて計画が台無しになることも。
犯行現場が全部確定したら終了。終盤は多くの犯行が確定してしまっているので、出せるカードが少ない。
序盤は様子見にチップをばらまいていたら、ふうかさんがいきなり犯行を絞り込んで大量得点。私も大量得点を狙うも、せっかく撒いたチップをどんどん持って行かれてしまう。辛うじて1回だけ犯行の絞り込みに成功したが、追いつけず最下位。
独特のプレイ感で、要領をつかむのに手間取るが、それゆえに大量得点のコツをつかむと病みつきに。ゲーム終了後も後を引く面白さだった。同じメーカー・デザイナーの『オールドタウン』のシステムを継承した作品だが、絶版の『オールドタウン』は現在、ソロプレイ版しか発売されていない(ダウンロードして自作は可能)。ぜひ『オールとダウン』も復刻してほしいところだ。
Schinderhannes
S.リーデル/クリッカーシュピーレ(2009年)
1〜4人用/9歳以上/45分
ゲームストアバネスト:シンダーハンネス

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