チーム戦もエキサイティング
円と直線だけでお題を当ててもらうお絵かきゲーム。2011年にぽんこつファームから発売された同人作品を、モグワイがリメイクして発売した。拙著『ボードゲームワールド』のお絵かきゲームの章で取り上げた作品だけに、このリメイク再版はたいへん喜ばしい。4~6人だったプレイ人数もぐっと増え、チーム戦もできるようになっているほか、拡張カードも入っている。
個人戦では、回答者1名以外の全員がお題を見て絵を描き、画数の少ない順に見せて当ててもらう。描いていいのは円と直線のみ。画数が少なければそれだけ当ててもらいにくくなるが、画数が多いと前の人のときに当てられてしまうかもしれない。少ない画数で伝わるよう、構図などのセンスが求められる。
チーム戦では、チーム内で絵を描く人と回答者に分かれ、できるだけ少ない画数で当てることを目指す。工夫の仕方だけでなく、チームメイトのことをよく分かった描き方もポイントになるだろう。
8人で2人ずつ4チームに分かれてプレイ。半分はお題を知っており、半分は知らないわけなので不思議な連帯感が生まれた。「何これ!全然分からない」「分かったかも」などという声が上がり、正解の発表では「無理~」「あっ、そうか!」などといって盛り上がる。お互いに描いた絵を見せあって、見事当てた人を讃えたり、当てられなかった人に同情したりするのも楽しい。『テレストレーション』『エセ芸術家ニューヨークへ行く』と並ぶ、パーティーゲームの定番になりそうだ。
みんなでぽんこつペイント
デザイン・ちかすず/アートワーク・長谷川登鯉/モグワイ(2017年)
3~12人/6歳以上/10分~