ドイツのエッセンで行われているボードゲームメッセ「シュピール」を2日目まで参加して、翌日はベルリンのボードゲームカフェ「シュピールヴィーゼ(Spielwiese)」を訪れた。
シュピールヴィーゼは2006年にオープンしたボードゲームカフェ。飲食とボードゲームの提供のほかに、ボードゲームレンタルや新品の販売、ベルリンのボードゲームデザイナーによるプロトタイプのテストプレイ会も行われている。今年はシュピールに出展してオリジナルの新作ゲーム『コテージガーデン』を発表した。
エッセンからベルリンは特急電車ICEでも4時間弱かかる。我々は今回、デュッセルドルフから飛行機(LCCのエア・ベルリン)を使うことにした。フライトは正味1時間ほどだが、エッセンからデュッセルドルフまで電車で30分ほど、手続きなどで1時間半、ベルリン・テーゲル空港から中央駅まで30分ほどかかるため、所要時間に違いはあまりない(それでもICEは大きいトランクの置き場に困るので飛行機のほうがずっと楽)。
ベルリン中央駅からシュピールヴィーゼまでは近郊電車のS5/S7/S75で6駅13分。ワルシャワシュトラッセ(Warschauer Straße)駅から徒歩10分ほどで到着する。あるいは路面電車のM10番線で30分、グリュンベルガーシュトラッセ(Grünberger Str.)駅からだと徒歩5分。いずれも30~40分ほどである。
土曜は夜24時まで営業していることで、ベルリン・テーゲル空港に20時に着いてからその日のうちに行くことにした。バスで中央駅に向かい、駅前のホテルにチェックインしてから、路面電車に乗る。その時点でもう21時を過ぎており、こんな遅くまで路面電車が走っているか心配だったが、そこはさすがドイツの首都、26時台まである。終電も早いエッセンとは比べ物にならない。
途中で交通事故による運休が発生し、タクシーに乗りかえたため到着はさらに遅れたが、何人かに英語で話しかけられ、親切に道を教えてもらったため何とか到着できた。ベルリンの人、親切!
お店に入ると6卓のテーブルはほとんど満席で、かろうじて1卓空いているところに座ることができた(予約したはずだったが、シュピールのごたごたで伝わっていなかったようである)。トーストと飲み物を頼み、さっそくゲームを始める。
トーストのメニューは「トーレス」(チーズ&ハム&マヨネーズ、2ユーロ)、「盗賊の親方」(ハム&トマト&モツァレラ、2.60ユーロ)などゲーム名が付いていて面白い。ほかにワッフルやお菓子類も用意。飲み物はコーヒー、紅茶、ジュース、ワイン、ビールでいずれも2~3ユーロ。
プレイしたゲームはU.ローゼンベルクの新作『コテージガーデン(Cottage Garden)』。ここのシュピールヴィーゼがプロデュースしたタイル配置ゲームで、今年のシュピールで初お目見えとなった。『パッチワーク』の要領で畑ボードにいろいろなかたちの花タイルを配置していき、埋まったら得点が入る。中央ボードから花タイルを取るときの選び方が独特で、パズルの要素のほかに少し先を読んだ戦略的な要素もある。
実はこのゲーム、シュピールヴィーゼでプレイされるのはこれが初めてとなる。というのも、シュピールに出展しているシュピールヴィーゼの方にテーブルを予約したとき、『コテージガーデン』を遊べるか聞いたら、「信用するから、これを持ってってくれ」と私に1箱託されたのである。説明できる人がいるか分からなかったので、ルールブックは飛行機の中で予め読んできた。「テストプレイはここで何度もしてきたけれど、製品版を遊んだのは君たちが初めてだよ。」と店員さん。たいへん光栄なことである。
白ビールを飲みながらのプレイは最高の幸せ。テンポよく遊んで、終わったらちょうど24時だった。精算をしたところ、飲食込みでひとり6ユーロ(720円)。チャージが1時間1ユーロで、飲食が5ユーロぐらいと非常にリーズナブルである。
宿に帰ったのは25時頃だったが、路面電車はまだまだ走っており、通り沿いのお店も開いていた。眠らない街、ベルリンの夜は更けていく。
10月からは日曜も営業しているとのことで、これからまた遊びに行くことにしている。
Spielwiese
Kopernikusstraße 24 10245 Berlin
電話:+49(0)30 28034088
メールアドレス:info [at] spielwiese-berlin.de
営業:月・金17:00~24:00、木19:00~24:00、土15:00~24:00、日15:00~20:00、火水休(2016年10月現在)
公式サイト/Twitter/Facebook