あちら立てればこちら立たず
発売後30年近くになっても現役のこのゲーム、ルール説明はほとんど要らず、適度に悩ましく、短時間で終わり、考えれば奥が深い。ほかのプレイヤーとの関わりは薄いが、何人でも遊べて時間も変わらない。名作と評する人が多いのも頷ける。
全員同じ組み合わせの六角形タイルをもつ。代表がランダムに1枚引いて自分のボードの好きなところに配置。ほかの人も同じタイルを探して、それぞれ自分のボードに置く。これを繰り返して、ボードがいっぱいになったら得点計算を行う。
得点計算は、3方向15本の線について、色が揃っていれば書いてある数字×タイル数の得点が入る。1枚でも別の色が混じっていれば得点はなし。タイルは3方向が重なっており、あちら立てればこちら立たずなのが悩ましい。高得点を優先した一点集中作戦か、全体的にまんべんなく散らす作戦か。いずれにしても終盤は、ほしいタイルが来るかどうか非常にドキドキする。
タイルを探すのにちょっと手間がかかるのと、ほかの人とのインタラクションがないのが玉に瑕だが、終わってから会心の作品を褒め称えあうのがよいだろう。タイルは同じ順番なのに、置き方は性格が出るし、結果がずいぶん変わるもので面白い。
Take it Easy!
P.バーレイ/バーレイゲームズ(1983年):ラベンスバーガー(2001年)
1〜4人用/10歳以上/20分
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