(2007年6月20日、シュピールボックス・オンライン)
フーゴ・カストナー作『大フンボルト・エンサイクロペディア・ダイスゲーム』については以前の記事で紹介した。この本は数え切れないほどの古典ダイスゲームとデザイナー考案のダイスゲームが掲載されている。中にはとても詳細に説明されているため、読むだけでルールが分かって遊べるものもある。このため何人かのデザイナーが、了解なしに発売されたとして著作権侵害を訴え、法的手段を取っている。
ゲームデザイナー連盟(SAZ)の内部紙によると、訴えられた出版社は、「当該のゲームは十分な創作基準に達していない」というドイツ書籍取引協会の判断で争おうとしていることが明らかになった。多数のゲームは既発売のゲームのシステムやアイデアを用いているため、デザイナーの承諾なしにゲームのルールを公表する将来の先例になってしまうという恐れがSAZにはあるようだ。訴訟の結果が非常に注目される。
・Spielbox-online:Autoren wehren sich gegen nicht autorisierte Veröffentlichung