クニツィアのカルカソンヌ?プエルトリコのカードゲーム?
ドイツゲームのアメリカ版に積極的に取り組んでいるリオグランデゲームズから2003年後半のリリース予定が明らかになりました。ニュルンベルクで発売されたものから好評を得たものの中に、今年のエッセンで発売される超新作が並んでいます。ドイツでの発表がまだ行われていないだけに、リークかもしれませんが非常に貴重な情報になっています。
注目はギプフシリーズの第5弾となる「インシュ(Yinsh)」、クニツィアとヴレーデの共作、2人専用の「カルカソンヌ・城(Carcassonne: The Castle)」、おそらくアレアから同時発売されると考えられる「プエルトリコ・カードゲーム(Puerto Rico Card Game)」です。(Terminal City Gamers)
〈リオグランデ発売リスト’03後期〉
マグナ・グレキア(2003年9月)、グログロ(〃)、ロード・オブ・ザ・リング決闘(〃)、コロレット(〃)、ティチュ(〃)、ヴァンパイア(〃)、インシュ(Yinsh、2003年10月)、カルカソンヌ・城(Carcassonne: The Castle、〃)、カルカソンヌ・小拡張(Small Carcassonne Expansion、〃)、ドラキュラ(Dracula、〃)、プエルトリコ・カードゲーム(Puerto Rico Card Game、〃)、ノミのサーカス(再販、未定)、ボーナンザ拡張(〃)、ハイパーロボット(〃)、ミュー(〃)
米国のボードゲーム市場急成長
The Games Journalにアメリカにおけるボードゲームの歴史の記事。1995年のカタンのショックで市場が急速に膨らみ、ドイツ系のゲームが「ユーロゲーム」「デザイナーズゲーム」というジャンルを開いたことが触れられている。2003年4月のニューヨーク・タイムズによるとアメリカの非電源ホビーゲーム総売上は1994年の7億2千万ドルから2003年には3倍の26億ドル(3120億円)になったという。しかもモノポリー、スクラブルなどのロングセラーを含まないというから驚きだ(バネスト中野さんの情報によると、TCGのブレイクが大きいとのこと)。これはドイツ市場の約8倍に相当するもので、近年ドイツゲームのアメリカ版製作が増えている事情が理解できる。