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都市部と非都市部

オーストリアのゲーム事情についてゲーム王国(Reich der Spiele)にレポート。100万人クラスの地域が多いドイツに比べて、オーストリアはウィーン350万人を除くとあとは数万人程度の街しかない。

「だから“コアな大学生的ゲーム生活”ができるところもわずかしかない。その代わりに家族で遊ぶことが非常に多くなる。ドイツでは典型的な、定期的にゲーム会を行う「フリーク」や「ゲームマニア」はオーストリアの場合とても、とても少ない。」

http://www.reich-der-spiele.de/specials/SpielenInOesterreich.php

日本でも、定期的なゲーム会を大々的に開催できるようなところは東京圏、名古屋、大阪、京都、札幌、仙台などの大都市に限られている。サークルがあるのも多くの場合県庁所在地どまり。それ以外の地域では、サークルといっても近所の仲間を何とかかき集めてというのが関の山だ。

人口数万人未満のいわゆる田舎で、ゲーム会を行うには都市部とは全く違ったノウハウが必要になるのではないか。スタッフだってそう多くは確保できない。興味のある人だけどうぞというのでは成り立たつまい。子ども会や老人会など、地域活動とのさまざまな連携が模索されなければならないだろう。

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カミカゼ

ニューヨークトイフェアのレポートを見ていたら、次のような記述を発見。

「一番ひどいのは、いわゆる“カミカゼ”ゲームの類。初めてのデザイナーたちがすごいゲームだと自分の貯金をはたいてまで作ってきたんだが、たいてい大したことはない。これらは見なかった。たくさんあり過ぎるし、私の経験ではたいていダメだ。磨かれていないダイヤモンドもあるかもしれないが、それを見つけるのに時間を費やすのはたいへん過ぎる…」

http://www.gamefest.com/news/feature_detail/533_0_3_0_C/

想像に難くはないが、チャレンジングなゲームデザイナーの数は日本の比ではないようだ。「カミカゼ」は日本語だと奇跡的な成功の意味もあるが、英語では無謀というだけ。にべもない。

日本もまもなくゲームマーケット、カミカゼゲームは一体いくつ出展されるのだろう…めげないで下さいね。