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感染列島のボードゲーム

パンデミック今日から映画『感染列島』が封切られる。この映画を基にしたわけではないが、感染爆発をテーマにしたアメリカのボードゲームがある。その名も『パンデミック』。
映画のトレーラーでは「感染爆発」の上にルビとして振られている「パンデミック」。感染症や伝染病が世界的に流行することをいう。近年ではインフルエンザで起こる可能性が高いとして世界保健機関が対策を立てている。昨年のカンヌ映画祭に出品され、20数カ国から配給オファーがあったというこの映画の英題も『Pandemic』だったという。
ボードゲームの『パンデミック』では、プレイヤーは救護隊となって世界各地で急速に拡大する感染症を抑えるため奔走する。個人の勝ち負けはなく、無事に特効薬を作ることができれば全員の勝利、その前に感染爆発が起これば全員の敗北となる。お互いに持てる力を出し合って協力しなければならない。カードをめくって指定された都市にウィルスのコマが置かれる。 どんどん増えていくウィルスコマに対処しつつ、力を結集して特効薬を作る。
ゲームの中では、ひとつひとつの都市の救済にばかり力を入れていると負けてしまう。ときにはいくつかの都市を犠牲にしても、特効薬の作成を急がなければならない。映画でも病棟の隔離、新規患者の受け入れ拒否、トリアージ(助かる見込みによって治療の優先順位をつける)が描かれるが、極限状況での選択の難しさが身に沁みて分かるだろう。
地名さえ読めれば小学生でも遊べる分かりやすさと、敗北率の高さから繰り返しプレイしたくなる魅力を併せ持ったこのゲーム。残念ながら爆発的な売れ行きにより品切れが続いているが、興味をお持ちの方は以下のショップサイトでチェックしてみるとよいだろう。しばらくすると入荷するはずだ。
ホビージャパン:パンデミック
ゲームストアバネスト:パンデミック

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メビウス売れ筋、『ニムト』が不動の1位

水道橋のゲームショップ、メビウスゲームズは2008年の販売数量ベスト20を発表した。売れ筋ベスト1は『ニムト』で4年連続の1位。これに『ごきぶりポーカー』が肉薄している。
3位と4位には上位の常連となっている『カルカソンヌ』と『あやつり人形』が入っているが、『ニムト』と『ごきぶりポーカー』はその2倍以上を売り上げており、「2大巨頭」になっているという。パッケージが日本語化されていることと、それぞれ1000円、1800円という手ごろな値段、そして初めての人でもすぐに遊べるルールの易しさが決め手になっているようだ。
新作ではメビウスが製品化した『お先に失礼しま〜す』(5位)、秋に発売されたばかりで人気爆発の『ドミニオン』(6位)、軽快なカードゲームの『魔法にかかったみたい』(9位)、『交易王』(10位)が上位に入った。入れ替わりの激しさは、近年の寿命の短さを物語っている。
メビウスゲームズ:販売数量ベスト20(2008年1月〜12月)
TGW:メビウス7年間の販売数による人気ゲームの分析