書籍『ゲーム理論の〈裏口〉入門 ボードゲームで学ぶ戦略的思考法』6月1日発売
講談社は6月1日、書籍『ゲーム理論の〈裏口〉入門 ボードゲームで学ぶ戦略的思考法』を発売した。著:野田俊也、B6判208ページ、1980円(税込)。
東京大学講師を務める経済学者による、ボードゲームのプレイ体験を軸としてゲーム理論を学ぶ入門書。第1章「パズル」を極める:1人プレイゲーム、第2章 じゃんけんの均衡を探す:同時手番ゲーム、第3章 詰将棋を攻略する:完全情報の動学ゲーム、第4章 ポーカーを解体する:不完備情報ゲーム、第5章 ボードゲームをゲーム理論で攻略する、第6章 ボードゲームで社会をハックするという章立てで、『カタン』、『インカの黄金』、『コリドール』、『カルカソンヌ』、『キャントストップ』などを例に解説する。
どうして賭け金はゲームをおもしろくする?、「ブラフ」の隠れた効果とは?、ゲームの必勝法はどう求める?、相手の手札はどう読めばいい?、このゲームは相手と協力すべきか相手を裏切るべきか?など、ボードゲームをより楽しむヒントも。
抽象的で面白みのないゲーム理論を具体的なボードゲームに落とし込み、ボードゲームのプレイだけでなく実社会・実生活上の戦略的思考の応用まで視野に入れた意欲的な論考だ。
『カタン 航海者版』5~6人用拡張日本語版、7月14日発売
ジーピーは7月14日、『カタン 航海者 5‐6人用拡張版(Catan: Seefahrer – Ergänzung 5–6 Spieler)』の日本語版を発売する。ゲームデザイン:K.トイバー、イラスト:M.メンツェル、5~6人用、10歳以上、90分、2200円(税込)。プレイするためには『カタン スタンダード版』『カタン スタンダード 5~6人用拡張版』『カタン 航海者版』が必要。
1999年に発売された航海者版の拡張セット。アートワークの改変も含めてこれまで何度か改訂されてきたが、この度の日本語版は最新版(2022年)に基づく。
9つのシナリオが5~6人用の広いマップでプレイできるほか、「手番外建設」ルールがなくなり、スタートプレイヤーが1番の船トークン、スタートプレイヤーの左の左のプレイヤーが2番の船トークンをもち、1番のプレイヤーが通常の手番を行った後、2番のプレイヤーが手番を行う。ただし2番のプレイヤーはダイスを振らず、他のプレイヤーとの資源交換はできない(4:1、3:1、2:1交換は可能で、勝利宣言もできる)。その後、1番と2番の船をそれぞれ左どなりに送って次の人の手番となる。
このルール改訂によってプレイ時間は120分から90分に短縮。未知の島に船をつないで砂金川を発見する探険をにぎやかに楽しもう。
内容物:海フレーム 2枚、海タイル 7枚、地形タイル 3枚(砂金川2枚、砂漠1枚)、羊毛港チップ 1枚、カタンチップ 30枚、茶色の船コマ 15個、緑の船コマ 15個、「船」コマとスタンド 2つ