自宅ゲーム会
年度末の日曜日、自宅ゲーム会を開いた。仙台、福島方面からの参加は、交通手段がなかったり、復旧のお仕事でお忙しかったりしてまだ叶わなかったが、春はもう遠くなさそう。ガソリン不足の中、庄内から乗り合わせでお越しいただいたnagaさん、鴉さんと3人で遊んだ。
プレイしたゲームは以下の通り。詳細は後日紹介予定。
インガ(Inga / Grapac Japan, 2003)
人間とバンパイアのパーティで戦う国産ボードゲーム。人間とバンパイアは活動時間帯が異なり、重なる時間帯、片方しか活動できない時間帯によって、戦える仲間が変わる。仲間をあまり増やさずに体力をセーブした私が、全体攻撃で一気に勝負をつけて勝利。
どうぞどうぞ(Douzo Douzo / 中村玩具製作所, 2011)
フリーダウンロードで提供された震災支援カードゲーム。スートのないトリックテイクで、水、米、牛乳、トイレットペーパーは2枚以上取ると失点になってしまう。数字が0の「どうぞどうぞ」カードを使うタイミングがポイント。私は買い溜めというより買い占め状態でダントツ最下位。
アリアラ(Arriala: Canal de Garonne / Ludocom, 2010)
フランスの街で運河を建設するボードゲーム。アクションポイント制でコマを配置し、エリアマジョリティで得点する。石を置いてエリアを分割できるところが緊張感を生む。1ゲーム目はnagaさんが大勝。2ゲーム目はシビアな展開になったが私が辛勝。
マヤ・マッドネス(Maya Madness / Gamewright, 2003)
プラスマイナスのカードを出して、自分のシークレットナンバーにするカウントアップ系カードゲーム。カードは±5しかないのに、親切にも早見表がついている。鴉さんが5枚のシークレットナンバーを達成してあっさり勝利。
ホテル・アムステルダム(Hotel Amsterdam / The Game Master, 2009)
アムステルダムを訪れる観光客を市長と夜警で誘導して、自分のホテルの周辺に集めるゲーム。タイルは昼と夜の面があり、昼は学校だったのが夜になると売春街になったりする。鴉さんが最後に大量の観光客を移動して勝利。
ギャラクティコ(Galaktico / Pfifficus Spiele, 2009)
能力の異なる宇宙船で繰り広げる3人チェス。宇宙船は予めチューンナップでき、同じタイプでも相手によって強弱が異なる。また、多く倒している宇宙船に勝てば得点も大きいので逆転も容易。序盤はメッタ打ちにしたものの、鴉さんの大型宇宙船に勝つ宇宙船が私にはないことが分かり、宇宙ステーションが陥落して鴉さんの勝利。nagaさんの大型宇宙船なら相討ちになることが分かったが、間に合わなかった。
ぼくらの火星(Mars is Ours!)
火星の砂は赤かった
東京・立川のゲームショップ、B2Fゲームズが昨年のエッセン国際ゲーム祭に出展した火星開拓ゲーム。ミニチュアゲーム扱う同店が総力を結集して製作した様子は、ブログの連載で窺い知ることができる。火星の地面を模したボードは、情景用の砂やビーズ、草が植えてあり、子供の頃に憧れた精巧なジオラマになる。どっしり重い限定のメタルフィギュアは彩色済み。このフィギュアを草の上に置いたときのしゃりっという手触りがたまらない。
ゲームはエリアマジョリティで、5種類にロボットを置いて、資源の獲得を目指す。ロボットは火星のほかに6つのラボに置くことができ、ここでは臨時収入や戦闘のアドバンテージなど特殊能力が得られる。火星でもラボでもお金を払えば戦闘を仕掛けることができ、勝てば相手の場所を奪える。戦闘は一発勝負の1ダイスロール。
手持ちのロボットがなくなるか、パスをしてラウンドから先に抜けると、自分の番が来るたびにほかのロボットにダメージを与えて収入が入るというイスタリ的な処理。だから戦闘をしかけて手番を長引かせるのも考えものである。
ラウンドが終わったら、地形ごとに1位と2位の人に資源が入る。資源はパラメータ化されていて、使わずに貯めると得点や収入が増える。また、ラボの特殊能力や土地の資源として手に入る「インゴットダイス」は、ゲーム終了時に振って出た目だけ得点。各所にオリジナリルアイデアがちりばめられている。
1ラウンド目、火星の中央を陣取って得点した私は、トップで税金を取られてしまった。そこからはお金がないので戦闘せず、防御の特殊能力を取ってひたすら得点になる資源集めへ。一方、tomokさんは次々と戦闘を仕掛けたがリロールの特殊効果も虚しく1勝3敗という散々な結果。nagaさんはインゴットダイス集めに走るが、予告通り期待値を大幅に下回った。tomokさんの挑戦を退けた鴉さんが、余剰なお金を得点にできる特殊能力で力をつけ、インゴットダイスも好調で1位。
3ラウンドしかないが、第3ラウンドでロボットが一掃されてリセットになり、前ラウンドからの布石がなくなったので短く感じない。原則1ラウンド1ラウンド別々の勝負である。ダイスロールの戦闘はリスクが喬く(攻撃を仕掛けたほうがお金を払い、負ければロボットを失い、勝っても相手はコマが戻るし、お金も入る)、あまり起こらなかった。一度配置したロボットはもう移動できないので、効率よく、トップのマークをされないようにして堅実にチャンスを狙う配置ゲームである。
Mars is Ours!
小林大樹/B2Fゲームズ(2010年)
2〜4人用/10歳以上/60〜90分
初版品切れ中
ヤポンブランド:ぼくらの火星