『大人が楽しい 紙ペンゲーム30選』
スモール出版は10月30日、紙とペンなど身の回りのものだけで楽しめるゲームを解説するハンドブック『大人が楽しい 紙ペンゲーム30選』(すごろくや著、オールカラー96ページ、1470円)を発売した。さまざまな場面で使い勝手のよい本の登場だ。
30タイトルは、「3〜5人が楽しいゲーム」「6人以上が楽しいゲーム」「10人以上が楽しいゲーム」の3つの章に分かれている。それぞれのゲームは、「ゲームの概要」「遊び方」「ゲームの終了」「応用ルール」に分けて、遊び方を紹介している。遊び方はいずれもシンプルなものばかりだが、さらにイラストレーター、とつかりょうこさんのほのぼのとした図解がひとつひとつ付されていてとても分かりやすい。また、すごろくやさんがそのゲームを楽しむポイントや、元ゲームなどをコメントしている。
今度友人が集まったときに何かやっていみようかと思っているが、その前にうちの子供が、ルールを覚えていって友達の家で遊んできたようだ。車中で子供が退屈したときにやってみるのもよさそう(紙とペンすらいらないゲームも収録されている)。仕事がら講演を頼まれることがよくあるが、途中で気分転換にやってみるのもよいかもしれない。こんなふうに使い道をあれこれ想像したくなる。
最大のメリットは、ゲームを買わなくても遊べることである。遊んでみて気に入ったら、ルールを覚えて別の場所で遊べるだろう。「ゲームを売ることが仕事のボードゲーム専門店が、このような本を出版して大丈夫か?」などと心配することはないようだ。編集にあたったすごろくや代表の丸田康司氏は、巻末でこの本を通じて「人と遊ぶことの楽しさ」を実感してほしいと書いている。遊びの文化が広がることが、遠回りでもボードゲームへの注目度を上げていくはずだ。
・高円寺0分すごろくや:ゲーム書籍紹介:大人が楽しい 紙ペンゲーム30選
『シドマイヤーズ・シヴィライゼーション』日本語版、12月中旬発売
ホビージャパンは12月中旬、ベストセラーPCゲームシリーズボードゲーム化した作品『シドマイヤーズ・シヴィライゼーション:ボードゲーム(Sid Meier’s Civilization: The Board Game)』を発売する。2〜4人用、14歳以上、2〜4時間分、6300円。
1991年に発売され、1000万セットの大ヒットを記録したPC版の歴史シミュレーションゲーム『シヴィライゼーション』。ファンタジーフライト社(アメリカ)が2010年、ボードゲーム版を発表した(2002年にイーグルゲームズから発売された同タイトルの作品とは全くの別物である)。
一文明の支配者として、外交や戦争を繰り広げ、世界に版図を広げ、新たなる技術を研究・獲得し、帝国を建設し、そして敵の文明を征服する。目指すは歴史上もっとも偉大な文明を作ることだ。PC版の要素―毎回変わるゲームマップ、文明の発展とともに獲得する技術とその発展ツリー、6つの特徴が異なった文明、4通りの勝利条件など―を忠実に再現。戦闘システムはスピーディーながら駆け引きが奥深くなっている。
国内最大級の総合ゲーム情報サイト「4Gamer.net」で先だって紹介され、アナログゲームとしては異例の反響を呼んだ。ボードゲームを普段プレイしないユーザーにも注目度の高い作品となっている。
・4Gamer.net:“Civ”モチーフのボードゲーム「Sid Meier’s Civilization: The Board Game」の日本語版が2012年内に発売。日本語となった内容物の画像を入手
・4Gamer.net:仕事のふりしてゲームを遊びたい!――というわけで,「Sid Meier’s Civilization: The Board Game」を遊んでみたの巻