『十二季節の魔法使い』日本語版、6月末発売
ホビージャパンは6月末、カードとダイスをドラフトするファンタジーゲーム『十二季節の魔法使い(Seasons)』日本語版を発売する。レジ・ボネセー作、2~4人用、14歳以上、60分、6300円。
昨秋の英語版が発売されて以来、ボードゲーム愛好者のみならずTCGプレイヤーからも人気を集めている作品。ファンタジー世界の王国の偉大なる魔法使いになるべく、伝説の「十二季節の魔法試合」に挑む。試合ではほかの誰よりも多くの魔力を集め、使い魔を召喚し、魔法の道具を創造することでクリスタル(勝利点)を集めよう。
最初にパワーカードを、ほかの対戦相手と同時にドラフトで選ぶ。パワーカードは戦略に関わるだけでなく、組み合わせによって思わぬ相乗効果があるので、先を見据えて選ぶ必要がある。次の魔法試合でも、今の季節に対応するダイスを振って、手番プレイヤーからドラフトする。季節によって手に入る魔力の種類は異なり、またクリスタルに変換するレートも異なる。
システム上はダブルドラフトとリソースハンドマネジメントを組み合わせ、テーマとしても美しいアートワークと幻想的な世界観が魅力的な作品だ。
ドイツ年間キッズゲーム大賞に『お姫様を助けるのは誰だ』
ドイツ年間ゲーム大賞選考委員会は10日、ハンブルクにてドイツ年間キッズゲーム大賞(Kinderspiel des Jahres)の発表と授賞式を行った。先月21日に発表されていた3タイトルから大賞に選ばれたのは『お姫様を助けるのは誰だ(Der verzauberte Turm)』だった。
魔法使い役が1人、残りは勇者となり、魔法使いが隠したカギを勇者が探すゲーム。カギのあるマスでは磁石でカギを取り出し、鍵穴に差し込む。鍵穴は6つ。当たればお姫様を助けることができるが、当たらなければ魔法使いが再び隠してしまう。
作者のブラント夫妻は昨年、『村の人生』でドイツ年間エキスパートゲーム賞を受賞。ドイツ年間キッズゲーム大賞では2011年に『モンスターがすむ家』でノミネートされている。
2010年から本賞と別日程で行われている授賞式は子供たちも多数参加して盛大に行われ、キッズゲームの好況ぶりを印象づけた。本賞とエキスパートゲーム賞の発表と授賞式は7月8日、ベルリンで行われる。
・Spiel des Jahres:”Schnappt Hubi!” ist das Kinderspiel des Jahres 2013
・メビウスゲームズ:お姫様を助けるのは誰だ
受賞したデザイナーのマルクス・ブラント氏とインカ・ブラント氏。©Spiel des Jahres e.V.