独ハバ社が債務超過により事業再生手続開始
キッズゲームを数多く手掛けるハバ社(ドイツ)は12日、地元コーブルク地方裁判所にて債務超過による事業再生手続きを申請し、承認された。2000人の従業員のうち、すでに7月に100人以上を解雇し、8月には子供服部門「Jack-o」を廃止することを発表していたが、今後は子供向けの玩具と家具に専念して経営再建をはかる。
「申請は苦渋の選択ですが、緊迫した財政状況を鑑みれば、伝統あるハバファミリーグループがかつての強さを取り戻すための唯一の選択肢でした」とマリオ・ヴィルヘルム社長。債権者の承認を得て、弁護士の監督のもと経営を立て直すもので、倒産ではなく、経営陣も留任する。
ハバ社は1938年に設立され、高品質な木のおもちゃを中心に世界展開し、1980年代なかばからボードゲームに参入した。『スティッキー』『カヤナック』『キャプテンリノ』『宝石ゴンゴン』などの黄色い箱のキッズゲームで知られ、日本語版はすごろくやから発売されている。
債務超過の原因については、ウクライナ侵攻による物流の混乱と、コロナ禍の長期化による売上不振が指摘されている。
シュピール’23:ホールゲームズ
★ジン(Djinn)
ゲームデザイン:B.シュヴェア、イラスト:D.ローハウゼン、1~4人用、12歳以上、60~90分。
『黄昏の篝火(Bonfire)』以来3年ぶりとなるホールゲームズの新作は、『ハダラ』『クラウン・オブ・エマラ』のシュヴェアがデザインした。街のあちこちに現れ、魔法の源を悪用しようとする「ジン」たちを、魔法使いの一族が捕まえてボトルに封じ込める。
手番にはボード上を移動してアクションを行う。巻物、魔術師、コインを獲得したり、魔力を増やしたりして、コルクと瓶を入手し、途中にいるジンを瓶に封じ込める。捕まえられないと魔力を減らされてしまう。ジンのボスを一定数捕まえたらゲーム終了で、封じたジンなどが勝利点になる。
他のプレイヤーに先を越されないよう、移動ルートを吟味して準備を整え、効率よくジンを捕まえていこう。