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ジャック・ヴァーセル記念基金、オークションを開催中

ザ・ダイスタワー(The Dice Tower)」というサイトで知られるアメリカのボードゲーム評論家、トム・ヴァーセル氏は2011年、息子を生後3ヶ月で亡くすという悲劇に見舞われた。そのとき、知人の呼びかけでチャリティーオークションが行われたのがきっかけで、ジャック・ヴァーセル記念基金(Jack Vasel Memorial Fund)」が設立された。ヴァーセル氏がそうであったように、ボードゲーム愛好者で困難に陥った人に、経済的な援助を行うことを目指す。
Jack Vasel Memorial Fund

この基金では毎年、「ボードゲームギーク」にてチャリティーオークションを行っており、今年も11月6日から25日までの日程で開かれている。協賛する企業や愛好者が提供した商品をオークションで競り落とし、その売上を基金に寄付するという仕組みだ。出品数は現在、600タイトル以上にのぼる。興味のある方はご覧になり、競り落としてみてはいかが。
入札は、掲示板に金額を記入するだけ。期日が来ると、ボランティアの方が商品ごとに誰が競り落としたかを確認する。その金額を基金にペイパルで振り込み、入金が確認されたものから発送される。
今年はすでに総額39000ドル(390万円)を超える入札が行われている。商品によっては日本への発送ができないなどさまざまな条件があるので、よく確認して入札しよう。
Boardgamegeek:Jack Vasel Memorial Fund Auction – 2013

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ウォレスの『ストラグル・オブ・エンパイア』日本語版、12月14日発売

ストラグル・オブ・エンパイアアークライトは12月14日、マーティン・ウォレスの戦略ゲーム『ストラグル・オブ・エンパイア』日本語版を発売する。2~7人用、13歳以上、180~240分、6300円。

ヨーロッパの列強時代、一国の指導者となり、まだ支配が確立していないヨーロッパをはじめ、遠く離れた植民地まで、軍事的、経済的、また政治的な成功を目指すという、スケールの大きな作品。オリジナルは作者ウォレスの個人ブランドであるウォーフロッグから2004年に発売され、国際ゲーマーズ賞にノミネートされた。日本国内では『帝国の闘争』という邦題で流通しており、2011年にリメイクされた『理性の時代(Zeitalter der Vernunft)』も高い評価を得ている。

軍隊を編成して紛争地に送りこみ、その地のさまざまな権益を奪い取り、国力をさらに増強していく。勝利のためには、資金を有効に使うだけでなく、他国に対する経済的、政治的、科学的または軍事的な優位性を表すタイルをタイミングよく投入しなければならない。ほかのプレイヤーの性格や動向を見つつ、状況に応じて同盟を結んだり、協力して他のプレイヤーをブロックしたり、出し抜くために裏切ったりと、多彩な戦略が楽しめる。

作者のウォレスはイギリスのデザイナーで、やりこみがいのある戦略ボードゲームにより、熱烈なファンが多い。ボードゲームでは『ルーンバウンド』(共作)、『産業の時代』、『蒸気の時代』に続く4タイトル目の日本語化となる。
アークライトゲームズ:ストラグル・オブ・エンパイア
play:game評価コメントリスト:帝国の闘争
ストラグル・オブ・エンパイア(コンポーネント)