すき間に入れて(Habe fertig)
すき間はなかなかできず
カードをうまく出して手札を早くなくすゲーム。作者は今年『クウィックス』でドイツ年間ゲーム大賞にノミネートされたベンドルフである。
場は2つあり、手番には手札のカードを1枚、場に出す。場のカードと色か数字が同じカードを出せば手番が終わるが、場のカードのすき間の数で色違いのカードを出せれば続けて手番ができる。
例えば写真だと青の2と紫の7が場札である。このとき、青でも紫でもない3~6のカード(例えば赤の4)を出せば、続けて手番ができる。連鎖も可能で、うまくやれば1回の手番に何枚も出せる。
1番早く手札をなくした人は、山札からめくったカードの星印だけ得点。残りの人は手札に残ったカードの星印だけ失点となる。数ラウンドの合計で勝敗を決める。
連続手番ができるチャンスはあまりない。というのも、前の人がすき間が大きくならないようにカードを出すからである。そのうち誰かが我慢しきれなくなってポロリと出したところに、大チャンスが訪れる。そんな我慢比べがこのゲームの見どころだ。
4人プレイで20分ほど。最初に伏せるカードの選択や、カードを出す順番で結構考えるところがあった。せっかく広いすき間ができたのに、入れられるカードが手札になく、仕方なくすき間をせばめて終わるということも。1枚だけのすき間ができたときに見事入れられたときは気持ちいい。
Habe fertig
S.ベンドルフ作/ニュルンベルガーシュピールカルテン出版(2013年)
2~4人用/8歳以上/20分
ゲームストア・バネストから発売予定
ファッション誌、防衛誌でボードゲームコーナー
12月24日発売のメンズファッション誌『CHOKi CHOKi(チョキチョキ)2014年02月号(内外出版社)』に、3ページにわたってボードゲームのコーナーが掲載されている。
「ボクらのネタ帳100!!」として、ヘアスタイルや冬服などが取り上げられる中に「密かにブーム到来!! ボードゲームワールド」のコーナー。『人生ゲームオブザイヤー』、『タブラの人狼』、『ディクシット』、『チャオチャオ』、『モウ』、『スコットランドヤード』、『テレストレーション』、『ジャングルスピード』の8タイトルがビジュアルたっぷりに紹介されている。取材は『アメージングテーブルゲーム』の伴隆之氏。
ボードゲームが買える店として、メビウスゲームズ、テンデイズゲームズ、ゲームストア・バネスト、キウイゲームズが所在地や営業時間まで掲載されている。
また、別冊付録の「おもてなしBOOK」にも、自宅でのパーティーに『人生ゲーム』や『人狼』を薦めている。
・内外出版社:CHOKi CHOKi 最新号
12月21日発売の防衛情報誌『MAMOR(マモル)2014年02月号(扶桑社)』にも、ボードゲームのコーナーが掲載された。雑誌の大半である自衛隊関連情報とは別に、「コレ欲しい! MAMOR-COLLECTION」として毎号1つのテーマを取り上げている。
今号は「頭脳派ボードゲーム」。今年夏以降発売の新作の中から、『はじめての人狼』、『JINTOL』、『ピックス』などが取り上げられている。当サイトの管理人も少しだけコメントしているのでご覧頂きたい。
・扶桑社:MAMOR vol.84 February
ホビー誌では時折登場するボードゲームだが、全く関連のなさそうな雑誌で取り上げられるのは、認知度の高まりを示すものといえそうだ。