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『ダンジョンクエスト・クラシック』日本語版、9月27日発売

ダンジョンクエスト・クラシックアークライトは9月27日、『ダンジョンクエスト クラシック(DungeonQuest Revised Edition)』日本語版を発売する。1~4人用、14歳以上、60分、6,000円(税別)。
1985年にスウェーデンで発売された『ダンジョンクエスト』を、戦闘ルールなどを現代的に改良して遊びやすくした作品。今夏、アメリカのファンタジーフライト社から発売されるのに合わせて日本語版も製作された。2011年に日本語版が発売された『ダンジョンクエスト』(第3版)と比べると、新しい戦闘ルールによってプレイ時間が90分から60分に短縮されている。
プレイヤーは特殊な能力を持つ英雄の一人を操り、魔法の力と勇気を携えてダンジョンに挑む。目的は、ドラゴンの眠るダンジョン中心部に存在する莫大な財宝を略奪すること。生きてダンジョンを脱出し、価値ある財宝を最も多く持ち帰ったプレイヤーが勝利する。
ダンジョンはプレイの度にランダムで生成され、生死のかかった判断を常にプレイヤーたちに迫る。先の見えない探索のドキドキ感と、スピーディに展開するモンスターとの戦闘が見ものだ。
ダンジョンクエスト・クラシック(カード)
ダンジョンクエスト・クラシック(コンポーネント)

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ボードゲームストリート2014

安田均&グループSNEの皆さんが毎年発表しているレビュー・リプレイ本も、今年で4冊目(『ボードゲームジャンクション』から数えると5冊目)となった。継続は力なり、1年毎にまとめられたその年の代表作は、資料的価値がある。何十年経っても、この時期に発売された作品にどんなものがあって、どのようなトレンドだったのかを知ることができるだろう。
巻頭で安田氏は、過去1年間の新作を振り返って、ワーカープレイスメントのさらなる広がりと、正体隠匿型、クラウドファンディングの人気を分析している。ワーカープレイスメントでは『ルイス・クラーク探検隊』『洞窟農夫(カヴェルナ)』『ロシア鉄道(ロシアンレールロード)』『航海術』『スパイリウム』『ユーフォリア』を挙げる。今やワーカープレイスメントは、ゲーマーズゲームに共通のプラットフォームとなっている。
また正体隠匿型では『ラブレタ―』『レジスタンス・アヴァロン』『クー』、クラウドファンディングでは『ユーフォリア』が挙げられている。後者について「現状はやはりアマチュア出版の弱点もあり、当初はおもしろそうに見えても、実際の出来には首を傾げたくなるゲームもまだまだ多い」というのは的を射た指摘であろう。
レビューもシステムを主体に執筆されているので、評論として読める。そのため遊んだことのないゲームよりも、遊んだことのあるゲームのほうが、どのように分析しているか分かるので面白い。良い面だけでなく、今ひとつの部分にも言及されており、自分の感想と比べるのもこの本の楽しみ方だ。
『オムノムノム』『グラヴウェル』『ビーグル号の航海』『漂流者』など、日本ではあまり流通していないゲームが取り上げられているのも特徴で、危うくスルーしそうになったゲームをチェックするのにも使える。リストを見ながら、どれをまだ遊んでいないか、どれを遊びたいかを考えるのも楽しい。
そのほか、グループSNEの皆さんが楽しく遊ぶ様子を記録したリプレイ、シンプルなゲームに焦点を絞って紹介する「ウニ頭でもできるもん!」、日本人デザイナーの作品やiOSアプリで遊べるゲームを紹介するコラム、ボードゲーム大好き座談会など誌面もますます充実。毎年読んでいる人だけでなく、最近やり込んでいるという人にお薦めしたい書籍だ。
グループSNE:ボードゲームストリート2014