ジャンプSQ.19にボードゲームコミック
10月18日発売の『ジャンプSQ.19』(Vol.16、690円)に、ボードゲームコミック『ライズエンドロール』が掲載されている。稲木智宏作、読み切り53ページ。
『ジャンプSQ.19』は集英社が『ジャンプスクエア』の増刊として隔月で発行している雑誌。『ライズエンドロール』は堅物生徒会長とボードゲーム大好きの女子高生のボーイミーツガール・ストーリーで、『ごきぶりポーカー』と『ワンスアポンアタイム』が登場する。
小学館の『ゲッサン』で連載中の『放課後さいころ倶楽部』に続くボードゲームコミックで、読み切りとはいえ続編が期待される。
明日10月18日発売のジャンプSQ19に読み切り「ライズエンドロール」という53Pの漫画を載せて頂いております。堅物生徒会長とボードゲーム大好きの女子高生のボーイミーツガールのお話です。宜しくお願いします! pic.twitter.com/7JbLzK7wSB
— 稲木智宏 (@inakitomohiro) 2014, 10月 17
エッセン(Essen)
売れなくて閑古鳥
今年のシュピールでは、このイベントをテーマにしたボードゲームが2タイトル発売された。1つがボードゲームを買い込んで運ぶベルギーボードゲーム『エッセン・ザ・ゲーム』(TGiWレビュー)、もう1つがボードゲームを売り込んで儲けるフィンランドのボードゲーム『エッセン』である。シュピールの出展者となって、ほかのブースより多くの売り上げを上げることを目指す。
毎ラウンド、タイルで指示された数のゲーマーがやってくる。これをプレイヤー間で均等に分けて、さらに自分のブースボードの中で4つのテーブルに均等に分ける。この人数を見て、各自販売テーブルをいくつ作るか決める。客が多いほど、販売テーブルが多いほど儲けは大きいが、販売テーブルは有料である上に、たくさん作っても売れないことがある。販売テーブルを多く作ることはリスクを伴うというわけだ。
次に各プレイヤーのアクション。販売テーブルを増やす、デモプレイに出る、広告を出す、セールを行うなどのアクションから1つを行う。これが終わったらいよいよ販売。タイルをめくり、いくつの販売テーブルが稼働するか指示される。稼働した販売テーブルのところにいた客の数だけ収入。
この後、何も買えなかった客が移動する。宣伝力を比べ、多いところに残りの客を移動する。テーブルの数が限られているため、宣伝に力を入れるとどんどん客が集まってくるが販売には力を入れられず、販売に力を入れるとほかのブースに客が流れてしまうというジレンマ。客が集まってきたタイミングでうまく販売できると嬉しい。
また、全体でどれくらいの客がゲームを買えたか調べ、多いときは相場が上がる。宣伝費用がかさんだり、収入が減ったりする一方、ゲーム終了時のボーナスが増える。ボーナスは残った客の数、ラウンドごとの最高売り上げ記録、最低売り上げ記録で1位のプレイヤーに入り、ボーナスが少ないときは地道のゲームを売り、ボーナスが高いときはゲームよりボーナスを優先するのがよいだろう。
これを数ラウンド繰り返し、利益とボーナスを足して最も多いプレイヤーの勝ち。3人プレイで40分程度。客がなかなか集まらなくてほそぼそと経営していたが、途中で主な押して広告に力を入れ、大量に客を集めて儲けることができた。しかしそれも1度だけ。コンスタントに利益を上げることができず3位。
エッセンのブースで1人で販売からデモプレイまでやりくりしている人を見るととても大変そうである。出展したことのない人でもその大変さが少し理解できるゲームだ。
Essen
H.P.クーセラ/ルディクリエイションズ(2014年)
2~4人用/12歳以上/45分
国内未発売