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『ブラックストーリーズ:ファニーデス』日本語版発売

cosaicは11日、ドイツの謎解きゲーム『ブラックストーリーズ』の最新作『ファニーデス:本当にあった不思議でおかしな50の”黒い”物語(Black Stories Funny Death Edition)』を発売した。2人以上、12歳以上、2~222分、1,860円。
コミュニケーション推理ゲーム『ブラックストーリーズ』シリーズの日本語版第4弾。オリジナルは2011年に発売され、ドイツ、イタリア、スペイン、ギリシャ語版に続いて日本語版となった。
「男はスピード狂だった。ブレーキをかけたのが運のつきだった」・・・今回は実話がベースの奇妙な物語ばかりで構成されたものとなっている。出題者と解答者にわかれて、Yes/No形式の質問を重ね、謎の真相を解き明かす。信じがたい、しかし事実に基づいた恐ろしい物語の数々を、推理とみんなの協力で解き明かそう。
翻訳監修のグループSNEでは、発売を記念して10日にニコニコ生放送で謎解きチャレンジが行われた。
グループSNE:春の新作ボードゲーム情報

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コルト・エクスプレス(Colt Express)

走る列車の仲が悪い強盗たち
コルト・エクスプレス
無法者たちが動く列車を舞台に強盗を繰り広げるフランスのパーティーゲーム。車両を移動したり、屋根に登って撃ち合いをしたりと、西部劇ならではのあのシーンを、リアルな組み立て式の列車ギミックで楽しむことができる。
ゲームのシステムはプロット方式。このラウンドにしたい行動をカードで選んで順番に重ねていき、出した順に(下から)表にして実際に行動していく。行動は、移動、昇降、お金を拾う、ほかの強盗を撃つ、同じ列車にいる強盗を殴る、お邪魔者の保安官を動かすの6つ。この中から手札6枚を取り、順番に1枚ずつ出していく。
ラウンドの指示で表に出す場合と裏にして出す場合があり、表にして出されたほかの人のカードをもとに、自分の行動を考える。撃たれそうだったら逃げたり、ほかの人が殴られてお金を落としたところに拾いに行ったり。裏になっているカードも、その前後のカードから内容を推理しよう。
カードを出し終わったら、実際に1枚ずつそのカードに従って行動していく。予想通りにお金をせしめられたときもうれしいが、裏返しになっているカードでお互い裏をかいた結果、どんでん返しが起こることも結構ある。「うそ!ここで撃たれるの俺?」「絶対取れると思ったのに~」 ラウンドの最後に急ブレーキやクレーンなどの西部劇あるあるイベントがあるので、そこまで想定しておかなければならない。
面白いのは、撃たれると弾丸カードを受け取り、自分のデッキに入れなければいけないこと。これによって手札6枚の選択肢が少なくなり、1回休んで引き直ししなければならなくなる。ちょっとしたデッキ構築の要素をここに加えている。
もう1つはプレイヤーによって違う特殊能力が与えられるところも面白い。今回私は、同じ車両の上の階や下の階に天井を突き抜けて撃てる「トゥーコ」だったため、ほとんどの場合で狙撃が成功し、まわりにダメージを与えるとともに、狙撃ボーナスもゲットできた。やりたい放題。
5ラウンドで獲得したお金の最も多い人が勝ち。パーティーゲームというにはルールが多めだが、多人数でわいわい遊んでも、少人数で先の先を読んで遊んでも楽しい。表にしてプロットするカードが多いため、意外と考えどころの多いゲームである。
Colt Express
C.ランボー作/ルドノート+ホビージャパン(2014年)
2~6人用/10歳以上/40分