『ウィッチ・トライアル』日本語版発売
オリジナルは2001年にチーパスゲームズ(アメリカ)から発売された作品。英語版以外の発売はこれが初となる。ニューゲームズオーダーがチーパスゲームズの日本語版を発売するのは『ビッグチーズ』『レンフィールド』に続いて3タイトル目。オリジナルは白黒の印刷だったが、日本語版はセピア色を基調としつつ、カラー印刷となっている。
プレイヤーは検事となり、さまざまな奇行を行う隣人たちに「魔女」の嫌疑をかけたり、逆に容疑者の疑いを晴らす弁護人となったりして、法廷で争う。検事も弁護士も、その狙いは裁判を通じて得られるお金。裏でお金の話がまとまれば、検事と弁護士の間(つまりプレイヤー間)の談合で有罪か無罪かが決まることもある。お金が儲かるなら有罪でも無罪でもよいのだ。最後は、お金を最も稼いだプレイヤーが勝者となる。
容疑者/証人、証拠、告発、反論、動議のカードがあり、手番には容疑者を告発するか、裁判を行う。裁判は2人のプレイヤー間で争われ、有罪か無罪かはダイスで決まるが、証拠カードや証人カードを出して確率を変えることができる。動議カードでハプニングが起こったり、反論カードで打ち消されたりすることも。裁判では弁護料や裁判料をもらうことができ、これでお金を稼ぐ。司法取引をして裁判料を分け合うこともできるため、交渉も発生する。
容疑者カードや告発カードなどに書かれたユーモア溢れるテキストも、日本語版になって楽しめるようになった。チーパスゲームズならではのブラックユーモアを味わおう。
・ニューゲームズオーダー:ウィッチ・トライアル
名作ボードゲーム拡張セットのアドベントカレンダー、10月発売
今年発足したベルリンのボードゲーム出版社フロステッドゲームズ(Frosted Games)は今秋、シュピール15に合わせて名作ボードゲーム拡張セットのアドベントカレンダーを発売する。45ユーロで予約受付中。
アドベントカレンダーは12月にクリスマスまでを数える日めくりカレンダー。この1日1日に1つずつ、合計24の拡張セットが入っている。収録されていているのは『アビス』『アルルの丘』『ボーナンザ』『カカオ』『カルカソンヌ』『カタン』『コルト・エクスプレス』『ブルゴーニュ』『ドクターパニック』『エル・ガウチョ』『電力会社』『グラスロード』『天空の島(シュピール15新作)』『ベガス』『ルーニークエスト』『マーベル・ダイスマスターズ』『オルレアン』『ロココの仕立屋』『宝石の煌き』『タルギ』『ヴィヴァジャワ』『ウィザード』『春秋戦国』『ズーロレット』と名作揃いだ。
これらの作品を発売する21の出版社も協賛。箱のイラストは『アグリコラ』のK.フランツが担当した。売上1つにつき4ユーロが、福祉団体に寄付される。
ドイツ、スイス、オーストリア以外への発送は受け付けていないため、ほしい方はシュピール会場での受け取りとなる。予約は下記のホームページから(受取日はシュピール会期中の木~土曜日、国名はDeutschlandで)。
・Frosted Games:Herbst-Veröffentlichungen 2015