メンサセレクト2016/ドイツメンサ賞2017ノミネート
IQの成績がトップ2%のみ入会を許される団体「メンサ」のアメリカ支部は17日、シカゴで4日間にわたるゲームイベント「マインドゲームズ」を行い、メンサセレクト2016(Mensa Select)を決定した。メーカーがエントリーした候補から選ばれた今年の5タイトルは次の通り。
メンサセレクトは、毎年同団体が5タイトルを発表している賞で、1990年から始まって今年で27回目となる。昨年は『ノイシュヴァンシュタイン城』、一昨年は『クウィックス』などが選ばれている。
【メンサセレクト2016】
ニューヨーク1901(New York 1901, ブルーオレンジゲームズ)
循環論法(Circular Reasoning, ブレーキングゲームズ)
国際博覧会1893(World’s Fair 1893, ルネゲード)
ファラオの寵愛(Favor of the Pharaoh, ベジエ)
ラストスパイク(The Last Spike, コロンビア)
・American Mensa:2016 Mind Games® Winners Announced
また、「メンサ」のドイツ支部も21日、ドイツ・メンサ賞2017の短時間ゲーム部門ノミネート6タイトルを発表した。この中から会員の投票で大賞が決められる。長時間ゲーム部門のノミネート発表は5月の予定。
昨年、この部門では『宝石の煌き』が大賞に選ばれている。
【ドイツ・メンサ賞2017短時間ゲーム部門ノミネート】
コードネーム(Codenames, ハイデルベルガー)
おばけキャッチ名人技(Geistesblitz 5 vor 12, ツォッホ)
ロボラマ(RoboRama, プレイジスワン)
シフタゴ(Shiftago, ウィワシュピーレ)
シンクSTR8(Think Str8, フッフ&フレンズ)
ウィーキーワキー(Weekeewachee, weekeewachee)
・MinD:Die Nominierungsliste für den MinD-Spielepreis (Kategorie: kurze Spieldauer)
ブタバベル(ButaBabel)
観察しながら積み上げろ
三匹の子ブタたちがリアルタイムでカードを重ね、高い塔を建設するゲーム。一番高い塔を目指すけれども、高すぎてもいけない。めまぐるしくカードが飛び交う中で、どの塔が高そうかしっかりと観察しておかねばならない。ゲームマーケット2016神戸でこっち屋から発表された。
カードはグーチョキパーの3種類。グー→パー→チョキ→グー・・・というようにじゃんけんで勝つようにしか置くことができない。各自自分の前にカードを1枚置き、手札を3枚ずつもってスタート。
手番はなく、じゃんけんのルールさえ守れば誰の上にでも自由にカードを出すことができる。補充もいつでもよく、3枚まで。
塔を高くし過ぎると負けてしまうので、ほどほどにほかの人の塔にもカードを出すことになる。しかし低くても負けなので、ほかの人がどこに出しているかを見ておく必要がある。
山札がなくなるまでは3分もかからない。手札が残っていてもゲーム終了。基本的に一番枚数が多い人が勝つが、2位との差は3枚までしか許されない。それ以上差が開いていたら脱落し、2位と3位との差分を比べる。こうして次点との差が3枚以内で一番多い人の勝ち。
4人プレイで3分。やけに自分のところにみんな置いてくるので、このままでは負ける!と思い、となりの人に積極的にカードを出していった。これが奏功して差を3枚以内に収め勝利。観察力だけでなく、誰かが出したところに便乗して多く積まれているように見せかけるテクニックもありそうだ。考える余裕はほとんどないが、反射神経で判断していくスポーティなゲームである。
ブタバベル
ゆお/こっち屋(2016年)
3~5人用/6歳以上/5分