盗んだお宝を奪い合え!『盗賊市場』日本語版、10月15日発売
アークライトは10月15日、盗賊たちが盗んだお宝を争奪するダイスゲーム『盗賊市場(Thief’s Market)』日本語版を発売する。デザイン・D.チョーカー、イラスト・R.ランディ&A.P.マクアイヴァー、3~5人用、14歳以上、30~50分、2400円(税別)
TMG社(アメリカ)から今年8月のジェンコンで発表されたばかりの作品。盗賊たちがお頭の元に集まり、日々の「アガリ」を分配する。
毎ラウンド、ダイヤなどの出目がついた盗品ダイスを振り、そこから取って場に並んだ「市場」カードや「金貨」を獲得する。市場カードには出目を変えたり、追加でカードを取ったりできる特殊効果があり、これを使って最終的にお宝を集め、悪名ポイントを稼ぐ。カードが補充できなくなったとき、最終ボーナスを加え、悪名ポイントの最も高いプレイヤーが次のお頭になって勝利する。
カードは後から出るほど効果が強くなり、序盤から獲得していったカードとの組み合わせが勝敗の要。強力な分、獲得コストも上がるので、それに対応できるカードの取り方も求められる。賑やかなダイスロールの中に、したたかな戦略が求められるゲームだ。
内容物:親マーカー1個、金貨トークン33個、悪評トークン33個、盗品ダイス13個、早見表カード5枚、市場カード49枚
ドイツゲーム賞2016に『モンバサ』
ボードゲームメッセ「シュピール」を主催するフリードヘルム・メルツ社(ドイツ)は7日、27回目となる今年のドイツゲーム賞(Deutscher Spiele Preis)を発表した。愛好者の投票により、『モンバサ(Mombasa)』が1位に選ばれた。
ドイツゲーム賞は、前年の秋から当年の春までに発売された新作を対象として、はがき、インターネット、用紙による一般投票で選ばれている。5タイトルまで記入する方式で、毎年フリーク向けの作品が選ばれる傾向にある。昨年は『マルコポーロの旅路』、一昨年は『ロシアンレールロード』が受賞した。
今年1位に輝いた『モンバサ』は、アフリカ植民地時代に交易拠点を拡大して利益を競うドイツのゲーム。ありとあらゆるシステムをうまく配合した作品ですでに数々のゲーム賞を受賞しており、名実ともに今年一番のゲーマーズゲームとなった。昨年、一昨年と同様、ドイツ年間エキスパートゲーム大賞の推薦リストから選ばれた。日本ではアークライトから今月日本語版が発売されている。
→TGiWレビュー:モンバサ
ドイツ年間ゲーム大賞の『コードネーム』が2位、年間エキスパートゲーム大賞の『スカイアイランド』は7位、同ノミネートの『タイムストーリーズ』と『パンデミックレガシー』は3位と4位につけた。年間エキスパート大賞でノミネート・推薦リスト以外で入賞した作品は昨年3タイトルあったが、今年は『ニッポン』の1タイトルのみ。
一緒に投票にかけられるドイツキッズゲーム賞には『レオ』が選ばれ、年間キッズゲーム大賞の『ストーンエイジ・ジュニア』は、優れたルールブックに贈られる金の羽根賞に選ばれた。授賞式は10月12日、ドイツ・エッセンで行われる「シュピール」前夜祭にて行われる。
【ドイツゲーム賞2016】
1位:モンバサ(Mombasa / A.プフィスター / エッガート+ペガサス)
2位:コードネーム(Codenames / V.フヴァチル / チェコゲーム出版)
3位:タイムストーリーズ(T.I.M.E. Stories / M.ロゾイ / スペースカウボーイズ)
4位:パンデミック:レガシー(Pandemic Legacy / M.リーコック、R.ダヴュー / ズィーマン)
5位:ミステリウム(Mysterium / O.ネフスキ、O.シドレンコ / リベル)
6位:カルバ(Karuba / R.ドーン / ハバ)
7位:スカイアイランド(Isle of Skye / A.ペリカン、A.プフィスター / ルックアウト)
8位:インホテップ(Imhotep / P.ウォーカーハーディング / コスモス)
9位:世界の七不思議デュエル(7 Wonders Duell / B.カタラ、A.ボザ / ルポ)
10位:ニッポン(Nippon / N.B.センティエーロ、P.ソレダーデ / ホワッツユアゲーム)
【ドイツキッズゲーム賞2016】
レオ(Leo muss zum Friseur / L.コロヴィーニ / アバクス)
【エッセン金の羽根賞2016】
ストーンエイジ・ジュニア(Stone Age Junior / M.トイブナー / ハンスイムグリュック)
・Deutscher Spiele Preis:Preisträger 2016